「改良型裁断機」を2年半使い続けて・・・その評価2013/10/23 21:00

 「改良型裁断機」という名称で販売されている中国製の裁断機「868 Model」を2011年3月から2年半もの間使い続けてきた。国産品に比べて価格は半値だが、1000冊以上裁断しても、故障も無く働いてくれている。

2011年3月の改良型裁断機についてのブログ記事(http://phototech.asablo.jp/blog/2011/03/27/5761765)と裁断機到着のブログ記事(http://phototech.asablo.jp/blog/2011/03/25/5758786

 頑丈だが重たく大きい。「改良型裁断機」1台で机を占有している。5000冊対応セットという名称で予備のカッター刃3枚付きを購入したが、800冊処理で刃の切れが鈍ってしまった。4枚の刃では3000冊程度しか処理できない。刃の値段も安いからまた追加購入すればよいか。
 今まで厚さ20ミリ程度の書籍しか裁断してこなかったが、今回、厚さ32ミリの本を思い切って切断してみた。B5サイズ厚さ32ミリの「MS-DOS 5 ブック」の背表紙部分をズバっと切落すことができた。35ミリまで切断可との宣伝表示に偽りはなかった。すごいと思う。
「改良型裁断機」で厚さ32ミリの本もバッサリ切れた

 商品は長期間使った後でこそ本当の評価ができるのではないか。刃を受け止める受け木の交換、カッター刃の交換、共に容易。本を押さえるのはレバーを倒すだけ、本の位置決めバーも簡単でしかも強固に止る。切断面が台形になるのではとの心配も押さえ方を工夫してほぼ問題なく使えている。但し、大きくて重いので業務用的な性格の商品だ。

楽天kobo touchの使い方(18)シリーズ物の区別ができるようになった!2013/03/31 01:09

楽天kobo touchの使い方(9) に書いたように青空文庫のシリーズ物は何作目の作品か区別がつきませんでした。このほど、シリーズ名+サブタイトルの形式で区別ができるようになりました。
 島崎藤村の「夜明け前」も4冊の区別がつかなかったのが、第一部上、第一部下、第二部上、第二部下と表示されるようになり明瞭に望の号を選択できるようになりました。 
Kobo touchでシリーズ物の区別が可能になった
 シリーズが20冊もある坂口安吾の「明治開化 安吾捕物」シリーズもサブタイトルが表示されるようになりました。これで20冊の区別ができます。
kobo touchでシリーズ物の区別がつくようになった!
 楽天koboのスタッフの皆さんが地道に改良に取り組んであられるように感じられます。長く電子出版事業を育てていく上で大事なことです。拍手を送ります。

 後、改良を望みたいことは、まず、国語辞書と英日辞書の機能が劣ることです。難解な文字だからこそ調べたいのですが現在の国語辞書はほとんどヒットしません。英日辞書もレベルが低いです。なんとかして欲しいですね。
 もう1点は文字列の選択が思い通りにできません。kobo touchのタッチパネル性能が劣るのか思い通りの場所を選択できないのです。パネルの物理性能に問題があるとすればファームウェアの改良では対応できないでしょうね。
 kobo touchの良いところは、電池が長持ちすることです。一度の充電で長期間使用できます。測定したわけではありませんが、kindleの各機種より長持ちするように感じています。

父が残した本もPDF化へ2013/03/26 18:14

 蔵書を見るとその人の生き方が赤裸々に見えてくる。個人情報そのものだ。
 父が無くなって三十数年が経過して、その残した本を処分しようとしている。40年以上、企業のトップであり続けたオーナー経営者だった。私とは身長・骨格・顔つきはそっくりだが、父のほうは毎日の宴会続きで超肥満体だったのに、私は美食とは無縁で標準体型を保っている。
 考え方・生き方もまったく違うから、蔵書もまったく異なる。現実主義者の父は書籍を積極的に買わなかったので数も少ないし、実用書ばかりである。ロマンチスト(理想主義者)の私は文学書も多いし、買った本の数も膨大な量である。
 今、父の本を見ると、趣味を反映して釣り・囲碁・ゴルフのハウツー本と美食家で食通だったので食い物・飲み物の薀蓄本が多数を占める。同じ財界人から贈呈された本、寄付金を募る右翼が送ってきた本とかもある。それに加えて大量のゴルフ雑誌、囲碁雑誌が残る。大阪万博の資料とか公安資料とかも大量に残されている。
父が残した本をPDF化して処分する
 時間を掛けてこれらの本を裁断、スキャンしてPDF化しても多分もう読むことはないだろうと思う。ただ捨てればいいだけだとのささやきも聞こえるが何故か電子化しないと捨てる踏ん切りがつかない。性分なんだなあ。

楽天kobo touchの使い方(17)文字化け本棚をサーバーから削除2013/03/17 09:42

 楽天kobo touch端末の本棚(ライブラリーの電子書籍を分類・整理するためのフォルダー)に意味不明の文字化けした本棚が勝手に増殖して消去できない問題を楽天kobo側に対応お願いしていました。ようやくサーバーから問題の本棚を削除するというシステム担当者による手作業でとりあえず解決しました。
 とりあえずの解決といいますのは、発生したメカニズムが不明なためです。ボーイング787と同じように根本原因が不明のままでの現実的対応です。話がそれますが、電子ブックリーダーのトラブルと違って航空機でのトラブル原因が究明されないままでの飛行再開は怖いです。

古い教科書を裁断して電子化。茶褐色に変色。酸性紙らしい。2013/03/09 17:33

  昭和38年2月、改定、文部省検定済「高等学校理科用 化学(5単位用)改訂版」教科書です。半世紀ぶりに取り出して裁断・スキャンしました。月日を経て紙が茶褐色に変色しています。
酸性紙のため傷みが激しい化学教科書
 この本、表紙も含めて444ページもあります。薄い用紙が使われています。一部、ぼろぼろと欠け始めています。国会図書館でも問題になった酸性紙特有の現象です。
半世紀経た化学の教科書、紙の酸化で茶褐色に変色。
 この傷み具合を見て、50年の月日の経過が胸に迫ってきました。全てがぼろぼろになって滅びて行く・・・・この事実に自らを重ねて、胸の奥に傷みが走りました。

書籍などの印刷物をPDF化して物減らし! やっと500冊を突破。2013/03/09 15:52

 長年溜め込んだ‘’物‘’に圧迫されて暮らしています。とりわけ書物は雑誌を含めざっと数えて1万冊。長年手元に置いて来た書物、簡単に捨てられません。再び読むかどうかは別にして電子化できれば納得して‘’物‘’を捨てられます。電子化すれば空間占有率は0になります。

 PDFファイルの更新日時を調べると2011年5月から始めています。1年10ヶ月掛けて565冊です。合計44.7GBです。最近のブルーレイディスクなら一枚に納まります。

 1万冊に対して500冊では、本棚に少し隙間ができたなあ・・・という程度です。これではいつ終わることやら。そこで最近、一日5冊処理のノルマを設定しましたが、守るのはきついです。

 どれだけ丁寧に電子化するか、その丁寧さ加減で処理速度は何倍も差がでます。表紙・裏表紙は平面スキャナーで取り込みPhotoshopで画像処理までしています。汚れや変色も修正して新品のように仕上げています。
 文学書と異なり、ルポルタージュや実用書や雑誌は文章と写真が同じページに混在しています。文章だけならモノクロ2値で取り込めば文字がくっきり読みやすくデータ量も最少になります。が写真はつぶれてしまいます。そこで写真が含まれるページはモノクロ8ビット・256階調で取り込み、1ビット・2値で取り込んだ文章とPhotoshop上で合成しています。これはものすごく時間の掛かる作業です。

 後々、だれかにファイルを引きついだ時、汚ければ読みたくないのではと先を見据えているのですが・・・・。どこかで誰かがきっと同じ書籍を電子化処理していることでしょう。分担して作業して、同じ書籍をもっているときは、データだけ交換しあったら随分時間の節約になるとおもうのですが。データを受け取ったら、手元の書籍は廃棄処分すれば問題はないように思うのです。Googleが行っている世界中の書籍をスキャンする電子図書館も同様の範疇に入るのではと考えています。

Kindle用に保護フィルムと保護カバーを購入2013/02/25 21:27

 道具は道具として使う! 使えば汚れるし傷も付くとの考えで電子書籍端末も剥き出しの姿で使ってきたが、不注意からディスプレーを傷つけ、有償交換に至った。今回送られてきたKindle Paperwhiteを再び破損させないために、Kindle Paperwhite専用保護フィルムと保護カバーを購入した。
 保護フィルム(BUFFALO Kindle Paperwhite専用 気泡ができにくい反射防止フィルム780円。Amazon Kindle Paperwhite用レザーカバー3499円。合計4279円とキンドル本体価格の5割以上するが、同じ失敗を繰り返さないための止むを得ない出費。
Kindle用保護フィルムと保護カバーを購入

 この保護ケース(プレミアムレザーカバー)はKindle Paperwhite専用にアマゾンが開発したそうで、確かに良くできている。硬質ゴムでできたお皿部分にKindleがポコッとはまるとしっかりと固定される。しかも蓋を閉めると電源スリープに、開けると電源オンになる。なぜ蓋の開閉と電源のオンオフが連動するのか仕組みが分らないのだが、これは快適だ。
Kindle Paperwhite専用プレミアムレザーカバー

 プレミアムレザーカバーを閉めていくと、上蓋が完全に閉まるという直前に電源が落ちて暗くなる。本体の電源ボタンと蓋の開閉とはまったく接触が無いのでどうなっているのか動作原理がまったく分らない。
 Kindle Paperwhite初期画面である。「ようこそ!」はアマゾンCEOからのメッセージ。「Kindleユーザーズガイド」はオンラインマニュアル。辞書は大辞泉、プログレッシブ英和中辞典、Oxford American Dictionaryの3冊。
Kindle Paperwhite専用カバーに収納(キンドル初期画面)

 たまたま、自動ソフトウエアアップデートが始まった。
Kindle Paperwhiteのソフトウエアアップデートが始まった
アップデート後、ファームウェアはKindle 5.3.3になっていた。
 重量が150gも増えてしまったが、そのスタイルは抜群、機能もすばらしい。
重たくなったのはマイナスだが、使い勝手がよく、保護機能が大幅に向上した点がプラス、差し引きはプラスになったと考えている。

kindle paperwhiteを壊してしまった。そして有償交換をお願いした。2013/02/22 22:04

 最近、電子書籍端末Kindle Paper-whiteを蹴飛ばして壊してしまった。昨年11月にアマゾンから購入したのでまだ4ヶ月しか経っていない。

 蹴飛ばして飛んだ先にあった尖ったものにぶつかってE-inkディスプレーの表面に小さな傷がついた。道具は汚れたり傷つくのは当たり前と思っているのでその日は気にしていなかった。が翌日、電源オンしてびっくり。傷ついた箇所からPaper-whiteが売りにしている内部照明光がサーチライトのように飛び出してくるのだ。まぶしいくらいに強い光だ。
 内部照明を調節するスライドボタン(画面上のボタン)を一番弱い状態にして昔のkindleのように反射光だけで使えば何とか使用可能だが、昔に逆戻りで快適では無い。

 とうとう、アマゾン・キンドルのサポートに連絡して、壊しましたがどうしたらよいでしょうか?と相談した。予想通りだが、修理はできない、保証期間内だが保証の対象にはならない(自然故障ではなく、自分で壊したのだから当然だと思う)、有償交換だけが可能ということで、有償交換をお願いした。明日には、新品が送られてくる予定だ。到着後、壊した端末を送り返すことになっている。有償金額は新品を買う金額にかなり近い。

楽天kobo touchの使い方(16)kobo端末に文字化け本棚が発生する件2013/02/22 21:36

 前回の楽天kobo touchの使い方(15)に書いたように、kobo touchの本棚(ライブラリーの電子書籍を分類するフォルダー機能)がどんどん自然発生して増えていく現象、しかも本棚の名称が判読不明な文字化け(一般的なJIS文字コードに該当しないコードが入っているためと思われる)状態で気持ちが悪い。

 この文字化け本棚は削除も、名称変更もできない。お手上げ状態である。
とうとう楽天koboサポート部署に電話で対応をお願いした。
 まず、リセット・初期化を勧められた。1)kobo touch裏面のリセット穴を突いてリセット、2)設定→アカウント→ログアウトを実行、3)設定→デバイス情報→デバイスをリセット(工場出荷時の状態に戻す)を実行する。最後の工場出荷時の状態に戻すを実行しても結局、文字化け本棚は残ったままだった。サーバーに本棚情報が記録されていて、端末が一旦初期化されても、サーバーからの情報に基づいて本棚が復元されてしまうものと思われる。

 再度、楽天koboのサポートに連絡して対応をお願いした。対策を考えるのでしばらく待ってくださいということだ。できるだけ早い対応を期待してお待ちしている状態だ。

楽天kobo touchの使い方(15)kobo touchのバージョンアップ2012/12/22 23:44

 kobo touchのバージョンが12月3日に2.3.0に上がりました。改善点としては
(1)書名とともに巻数が表示されるようになった。
(2)英和辞書が追加された。国語辞書の検索精度が改善された。
(3)読書中に読書の進行状況が確認できるようになった
(4)一部のWiFi環境での問題を解消しました。
とリリースノートに書かれています。
(1)について、青空文庫のシリーズ物の巻数は依然として区別できません。
(2)やっと追加された英和辞書はジーニアス英和辞典MXです。ちなみに国語辞書は明鏡国語辞典MXですが、語彙が少なくて明治の文豪の作品などに使われている言葉の説明がほとんど得られません。
(3)については画面下部に「00%既読」と表示されるようになり、これはありがたい改善です。
(4)については内容がよくわかりません。私の環境ではWiFiの感度が良くないなあと最初から感じていましたが今も同じです。WiFiターミナルの1m以内に近づけないとアンテナ表示が全て立ちません。
バージョンはその後2.3.2(r45813,12/12/20)に上がりました。

 その後、使い始めて初めての経験ですが、完全にハングアップして、ホームボタンにも、電源ボタンにも反応しなくなりました。これには修理しかないかと慌てました。バージョンアップ直前に充電率が40%だったので充電率の低下の影響を考えました。USBケーブルでPCのUSB端子に接続しても反応がありませんでしたが、しばらく待っていたらやっと「充電中」の表示に変わって危機を脱しました。

 もう一つ異状ありなのは「クイックツアー」を開くと小さく豆粒状態に縮小してまったく読めません。拡大ボタンを操作すると豆粒表示すら消滅します。どうなったのでしょうか。

 以前から続いている異状事態は作成していない「本棚」が15個もできているのです。しかも本棚のタイトルが文字化けして意味不明です。削除も名前の変更もできません。本を追加すると4つの文字化け本棚に同時に追加されます。これも不愉快で困った状態です。