最接近した火星をデジスコで撮ってみた ― 2018/08/01 17:22
火星が地球に最も近づいたとニュースで知り、7月30日夜、手持ちの機材で火星の撮影に挑戦した。超望遠撮影ができるコンパクトデジカメNikon P900(f=357mm、35mm判の2000mm相当)を三脚に乗せて持ち出したが、AFが微小すぎる被写体に正常に働かない。
次にデジスコ(フィールドスコープ=地上望遠鏡の接眼部にコンパクトデジカメを当てて超拡大写真を撮るシステム)を持ち出した。私のデジスコはNikonの口径82mmのスコープにNikonのコンパクトミラーレス機1V1=10mm~30mmズーム付を組み合わせたもので撮影画像は35mmフィルムカメラの2430mm相当になる。
デジスコシステムはAFもスムーズに働く。露出もマニュアルで1/60、F6.3、ISO100と切り詰める。1V1は無振動撮影ができるので、ブレも無い。しかし2430mm相当では力不足。火星は最接近とは言え、天体望遠鏡が必要な撮影対象だった。

撮影画像は3872×2592pixだが、中心部を等倍で450×300pix切出した。火星は直径35pixelの大きさに写っている。ただ赤い天体ということはわかるが火星表面の模様はまったく判別できない。
台風一過で雲一つない澄み切った絶好の気象条件だったが機材の限界を知った。
ちっちゃなデジタル一眼、Nikon1 V1を購入しました ― 2012/02/04 18:29
Nikon1 V1を2月3日に購入しました。小さなレンズ交換式デジタル一眼です。
同じニコンのデジタル一眼レフNikonD3と並べて見ました。大きさがこれだけ違います。重さも段違いです。
(1)それでもファインダーを覗いて見たままが撮影記録できるという一眼レフ最大の利点がレフ無しにもかかわらず備わっています。
(2)一眼レフ機の2番目の利点であるレンズ交換が自由にできて森羅万象あらゆる被写体に1台で対応できるところも同じです。
同じニコンのデジタル一眼レフNikonD3と並べて見ました。大きさがこれだけ違います。重さも段違いです。
(1)それでもファインダーを覗いて見たままが撮影記録できるという一眼レフ最大の利点がレフ無しにもかかわらず備わっています。
(2)一眼レフ機の2番目の利点であるレンズ交換が自由にできて森羅万象あらゆる被写体に1台で対応できるところも同じです。
レンズ交換ができるNikon1 V1ですが、まだ交換レンズは多くありません。超広角から超望遠そしてマクロまで揃ってこそのレンズ交換式デジタル一眼カメラです。今後、交換レンズがどれだけ揃うかが、このカメラの価値を決めるでしょう。
Nikon1専用レンズが揃うまで、従来のNikkorレンズを接続して使えるマウントアダプターFT1を購入しました。超望遠レンズの不足を補うためには当面、有効な手段です。
従来の35mmフィルムをカバーするイメージサークルのNikkorレンズの流用は、Nikon1の性能を生かしきれませんし、せっかくの小型ボディとバランスが取れません。
(1)専用超望遠レンズとしては300mmF4.5か300mmF5のF値でNikon1とバランスの取れる形状のレンズが欲しいところです。
(2)その次にマクロレンズの発売を願っています。撮像素子が小さいので画角が同じなら被写界深度の広い(焦点距離が短いために)マクロレンズになります。微小物を撮るには被写界深度の広さは利点です。20mmF3.5macroが欲しいです。
(3)超広角レンズも早く出して欲しいものです。マウントアダプターFT1とNikkorレンズでは超広角レンズの代用はできません。16mm~24mmZoom相当の6mm~9mmF2.8Zoomが欲しいところです。
これらの交換レンズが発売されるかどうかは、Nikon1ボディがどれだけ売れるかに掛かっています。Nkon1 V1薄型レンズキットとNikon1 J1ダブルズームキットの市中価格が低下したために売れ行きがぐんぐん伸びているようです。ボディを低価格で大量に普及させて交換レンズの販売で元を取る商法で結構ですから、更に価格を下げてでもNikon1ボディの普及促進を願っています。
Nikon1専用レンズが揃うまで、従来のNikkorレンズを接続して使えるマウントアダプターFT1を購入しました。超望遠レンズの不足を補うためには当面、有効な手段です。
従来の35mmフィルムをカバーするイメージサークルのNikkorレンズの流用は、Nikon1の性能を生かしきれませんし、せっかくの小型ボディとバランスが取れません。
(1)専用超望遠レンズとしては300mmF4.5か300mmF5のF値でNikon1とバランスの取れる形状のレンズが欲しいところです。
(2)その次にマクロレンズの発売を願っています。撮像素子が小さいので画角が同じなら被写界深度の広い(焦点距離が短いために)マクロレンズになります。微小物を撮るには被写界深度の広さは利点です。20mmF3.5macroが欲しいです。
(3)超広角レンズも早く出して欲しいものです。マウントアダプターFT1とNikkorレンズでは超広角レンズの代用はできません。16mm~24mmZoom相当の6mm~9mmF2.8Zoomが欲しいところです。
これらの交換レンズが発売されるかどうかは、Nikon1ボディがどれだけ売れるかに掛かっています。Nkon1 V1薄型レンズキットとNikon1 J1ダブルズームキットの市中価格が低下したために売れ行きがぐんぐん伸びているようです。ボディを低価格で大量に普及させて交換レンズの販売で元を取る商法で結構ですから、更に価格を下げてでもNikon1ボディの普及促進を願っています。
カメラ新製品ニュース1 ― 2007/03/05 15:13
デジスコシステム用カメラは2年以上、NikonのE5900を使ってきた。撮影枚数は2万6千枚を超えた。
十分慣れて使っているが、不満は大有りである。
1)液晶が11万5千画素と荒く、ルーペ付きビューアーを通して見ると、画素が目立って、ピントが合っているのかどうか判然としない。AFにお任せするしかないが、後でパソコンで結果を確認するまで不安が持続する。
2)露光が適切かどうか、カメラで再生しても判然としない。再生段階でもヒストグラム表示ができない。白飛びや黒つぶれが判断できない。
3)ISO感度は64~400だが、ノイズレベルから通常は100で使っている。200や400が常用できればシャッター速度があがり被写体ぶれが減るのだが。
4)露光設定が完全にカメラまかせで、撮影後の再生時にもシャッター速度も絞り値も表示できない。自分でカメラを制御できないし結果も不明。パソコンで表示しない限り撮影結果の良否がわからない。
5)シャッターがここだと思ったときに切れない。予めシャッター半押しで合焦の上、鳥の飛び出しや羽ばたきに合わせてシャッターを切ろうとするのだが、大幅に遅れてシャッターが落ちる。
6)ズームレンズの望遠端ではレンズ性能が低い。もちろん望遠端では、フィールドスコープの中心イメージだけを利用するので画質低下するのは当然だが、カメラによってはより良好な解像度が得られる。
多分、1)から6)までの不満にかなり答えてくれそうなデジスコ向きカメラをニコンが発売する。P5000である。3月16日の発売で購入を予定している。
http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/compact/coolpix/p5000/index.htm
4月に、ニコンビジョンから接続アダプターもP5000用に発売される。
http://www.nikon.co.jp/main/jpn/whatsnew/2007/0220_fsb6_07.htm
十分慣れて使っているが、不満は大有りである。
1)液晶が11万5千画素と荒く、ルーペ付きビューアーを通して見ると、画素が目立って、ピントが合っているのかどうか判然としない。AFにお任せするしかないが、後でパソコンで結果を確認するまで不安が持続する。
2)露光が適切かどうか、カメラで再生しても判然としない。再生段階でもヒストグラム表示ができない。白飛びや黒つぶれが判断できない。
3)ISO感度は64~400だが、ノイズレベルから通常は100で使っている。200や400が常用できればシャッター速度があがり被写体ぶれが減るのだが。
4)露光設定が完全にカメラまかせで、撮影後の再生時にもシャッター速度も絞り値も表示できない。自分でカメラを制御できないし結果も不明。パソコンで表示しない限り撮影結果の良否がわからない。
5)シャッターがここだと思ったときに切れない。予めシャッター半押しで合焦の上、鳥の飛び出しや羽ばたきに合わせてシャッターを切ろうとするのだが、大幅に遅れてシャッターが落ちる。
6)ズームレンズの望遠端ではレンズ性能が低い。もちろん望遠端では、フィールドスコープの中心イメージだけを利用するので画質低下するのは当然だが、カメラによってはより良好な解像度が得られる。
多分、1)から6)までの不満にかなり答えてくれそうなデジスコ向きカメラをニコンが発売する。P5000である。3月16日の発売で購入を予定している。
http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/compact/coolpix/p5000/index.htm
4月に、ニコンビジョンから接続アダプターもP5000用に発売される。
http://www.nikon.co.jp/main/jpn/whatsnew/2007/0220_fsb6_07.htm
接続アダプターFSB-1のずれ防止策 ― 2007/02/22 23:31

フィールドスコープのアイピース(接眼レンズ)にコンパクトデジタルカメラを取り付けて拡大撮影するやり方をいつのまにか、“デジスコ”と呼ぶようになった。そこで重要なのがアイピースとカメラを接続する部品である。私のつかっているのは、ニコンのFSB-1というアダプターである。
これに少々問題がある。アダプターはアイピースを包む形で組み合わされ(アイピースがアダプターに挿入される)アダプターのネジを締めるとネジの頭がアイピースの溝に食い込みがっちりと固定されるはずなのだが、時々知らない内にずれていて片ボケ、全面ボケ、片側露光不足などの失敗を引き起こす。
なぜ、ずれるか? アイピース側の溝は巾が7.5mm(写真の2本の黄色矢印の間)あるが、ネジは直径4mmで頭部はもっと狭くて3mmぐらい(写真の赤矢印)。金属の硬さが同じぐらいなので、ネジがアイピース側へ食い込む固定力が余り働かない。すべってしまう。ちょっとした接触で7.5mmの溝の中を3mmのネジ頭部がすべって移動するのだ。
この現象を防止するため、アイピースの溝に3mm巾のアルミテープを巻いて(写真の2本の緑矢印の間)ネジが移動する遊びスペースを最小化した。0.05mm厚のアルミの表面に黒塗装し裏面に接着剤を塗布して0.1mm厚になっているテープをナイフで3mm巾に切って7重に巻いた。
溝自体は残っているのでカメラの縦横回転も自由に行える。スコープを振り回してもアダプター側(カメラ側)はまったくずれなくなった。
これに少々問題がある。アダプターはアイピースを包む形で組み合わされ(アイピースがアダプターに挿入される)アダプターのネジを締めるとネジの頭がアイピースの溝に食い込みがっちりと固定されるはずなのだが、時々知らない内にずれていて片ボケ、全面ボケ、片側露光不足などの失敗を引き起こす。
なぜ、ずれるか? アイピース側の溝は巾が7.5mm(写真の2本の黄色矢印の間)あるが、ネジは直径4mmで頭部はもっと狭くて3mmぐらい(写真の赤矢印)。金属の硬さが同じぐらいなので、ネジがアイピース側へ食い込む固定力が余り働かない。すべってしまう。ちょっとした接触で7.5mmの溝の中を3mmのネジ頭部がすべって移動するのだ。
この現象を防止するため、アイピースの溝に3mm巾のアルミテープを巻いて(写真の2本の緑矢印の間)ネジが移動する遊びスペースを最小化した。0.05mm厚のアルミの表面に黒塗装し裏面に接着剤を塗布して0.1mm厚になっているテープをナイフで3mm巾に切って7重に巻いた。
溝自体は残っているのでカメラの縦横回転も自由に行える。スコープを振り回してもアダプター側(カメラ側)はまったくずれなくなった。
小鳥たちの訪れ ― 2006/12/10 11:40

雨が降り続いた翌日は、餌を探す野鳥の動きが活発になります。
都心の我が家の庭にも朝から小鳥たちが波状的にやってきました。
ウグイス、メジロ、シジュウカラ、ジョウビタキ、ハクセキレイそれにキジバト、ヒヨドリ、スズメたち。
いずれも11月始めから見ているのですが、ウグイス、シジュウカラが複数で訪れたのは初見です。
11月以降、藪蚊の心配が無くなって、庭に面したガラス戸は開けたまま。特製のカーテンの間から、フィールドスコープを出していつでも撮影できる体制にしてあります。
鳴き声が聞こえたら用事を止めて庭を見ます。ジョウビタキの鳴き声はカタ・カタ・カタと鳴子やカスタネットの音のようです。ウグイスは、チェン・チェン・チェン・チェンと鳴きます。スズメのチュン・チュン・チュンほど棲んだ音ではなく、もう少し硬い音です。シジュウカラはツイー・ツイーという独特な音で鳴きます。
じっと一ヶ所に止まってくれないのは、ウグイス、メジロ、シジュウカラです。10秒以上止まっていて撮影しやすいのはジョウビタキ、ヒヨドリ、スズメです。
ウグイス・メジロ・シジュウカラは、フィールドスコープに取り付けたコンパクトデジタルカメラのオートフォーカスがピントを合わせ、レリーズを押してシャッターが切れる前に移動してしまいます。それでも長時間ねらっていると撮れるタイミングはあります。もう少しAFの反応が早いカメラが欲しいです。
先々月、10月には、キビタキ♀(オオルリ♀と似ていてまだどちらか自信がありません)、文鳥を見ました。文鳥は英語「JAVA SPARROW」と言うようにジャワ島特産ですから、輸入された鳥の篭脱けだと思います。
都心の我が家の庭にも朝から小鳥たちが波状的にやってきました。
ウグイス、メジロ、シジュウカラ、ジョウビタキ、ハクセキレイそれにキジバト、ヒヨドリ、スズメたち。
いずれも11月始めから見ているのですが、ウグイス、シジュウカラが複数で訪れたのは初見です。
11月以降、藪蚊の心配が無くなって、庭に面したガラス戸は開けたまま。特製のカーテンの間から、フィールドスコープを出していつでも撮影できる体制にしてあります。
鳴き声が聞こえたら用事を止めて庭を見ます。ジョウビタキの鳴き声はカタ・カタ・カタと鳴子やカスタネットの音のようです。ウグイスは、チェン・チェン・チェン・チェンと鳴きます。スズメのチュン・チュン・チュンほど棲んだ音ではなく、もう少し硬い音です。シジュウカラはツイー・ツイーという独特な音で鳴きます。
じっと一ヶ所に止まってくれないのは、ウグイス、メジロ、シジュウカラです。10秒以上止まっていて撮影しやすいのはジョウビタキ、ヒヨドリ、スズメです。
ウグイス・メジロ・シジュウカラは、フィールドスコープに取り付けたコンパクトデジタルカメラのオートフォーカスがピントを合わせ、レリーズを押してシャッターが切れる前に移動してしまいます。それでも長時間ねらっていると撮れるタイミングはあります。もう少しAFの反応が早いカメラが欲しいです。
先々月、10月には、キビタキ♀(オオルリ♀と似ていてまだどちらか自信がありません)、文鳥を見ました。文鳥は英語「JAVA SPARROW」と言うようにジャワ島特産ですから、輸入された鳥の篭脱けだと思います。
FSB-1のレリーズステーを強化改造 ― 2006/05/14 23:09

ニコンのフィールドスコープ接眼レンズワイドDSシリーズとコンパクトデジカメE7900、E5900を接続するニコンビジョン製アダプターFSB-1。
FSB-1には、シャーターレリーズを取り付けるためのシャッターレリーズ受け用ステーが備わるが、厚さ0.5mmほどの鉄板。この部分がシャッターを切る度にたわんでシャッターが切れた後、振動しているのではないかと疑いを持っていた。振動の可能性を無くそうと考え、エポキシパテ金属用で鉄板の裏表を厚く塗り固める工作を実行した。
添付写真の↑が指し示す白い部分がエポキシパテ金属用。10分で固まり、切削加工も可能になる。この後、サンドペーパーで磨いて黒く塗装する予定だ。
加工後、テスト撮影を大量に実施したが、ブレ現象は見られない。
FSB-1には、シャーターレリーズを取り付けるためのシャッターレリーズ受け用ステーが備わるが、厚さ0.5mmほどの鉄板。この部分がシャッターを切る度にたわんでシャッターが切れた後、振動しているのではないかと疑いを持っていた。振動の可能性を無くそうと考え、エポキシパテ金属用で鉄板の裏表を厚く塗り固める工作を実行した。
添付写真の↑が指し示す白い部分がエポキシパテ金属用。10分で固まり、切削加工も可能になる。この後、サンドペーパーで磨いて黒く塗装する予定だ。
加工後、テスト撮影を大量に実施したが、ブレ現象は見られない。
一眼レフ対デジスコ ― 2006/05/01 15:46

野鳥撮影ポイントへ出かけると1年前なら、超望遠レンズ+一眼レフの方が多数派だったが、今ではフィールドスコープにコンパクトデジカメを組み合わせた“デジスコ”スタイルが多くなってきた。
昨年秋に新淀川にクロツラヘラサギが9年ぶりに現れたと新聞で見て、翌早朝、現地に行ってみると、野鳥マニアの機材は、500mmF4または600mmF4と一眼デジカメの組合せが6割から7割だったが、今は五分五分状態になってきた。
私自身は超望遠レンズは慣れきっていて楽に扱えるが、野鳥撮影に関する限り、もう一眼レフデジカメの出番はないのではないかとまで考えている。
35mmフルサイズ撮像素子を使うEOS5Dに500mmレンズをつけて例の被写体でテスト撮影してみたが、画面いっぱいに撮るためには被写体距離を2m80cmにしなければならなかった。デジスコシステムなら20m以上離れて撮影できるのだが。
3mの距離で撮影するには、ブラインドの中に隠れて鳥を餌付けするか、1ヶ月かけて鳥の行動をよく観察した上で日の出前からブラインドの中で一日待機するような撮影手順が必要だ。
タムロン500mmF8レフレックスレンズを使ったテスト撮影で画質評価をすると5段階評価で1ぐらいの画質だった。デジスコシステムの評価は4ぐらいになるのに。最新の500mmF4を使えばまったく違う画質になるだろうが、距離の問題はどうすることもできない。
鳥の図鑑を見ると長い年月をかけて一眼レフで撮影したことがわかるが、図鑑の目的である種別の判定材料を提供するためには、もっと鮮明でアップで捉えた多様な角度からの写真を並べたほうがいいに決まっている。アマプロを問わず多くの人が撮影した膨大な数のデジスコ写真を集めればもっと良い図鑑ができると思うのだが。
昨年秋に新淀川にクロツラヘラサギが9年ぶりに現れたと新聞で見て、翌早朝、現地に行ってみると、野鳥マニアの機材は、500mmF4または600mmF4と一眼デジカメの組合せが6割から7割だったが、今は五分五分状態になってきた。
私自身は超望遠レンズは慣れきっていて楽に扱えるが、野鳥撮影に関する限り、もう一眼レフデジカメの出番はないのではないかとまで考えている。
35mmフルサイズ撮像素子を使うEOS5Dに500mmレンズをつけて例の被写体でテスト撮影してみたが、画面いっぱいに撮るためには被写体距離を2m80cmにしなければならなかった。デジスコシステムなら20m以上離れて撮影できるのだが。
3mの距離で撮影するには、ブラインドの中に隠れて鳥を餌付けするか、1ヶ月かけて鳥の行動をよく観察した上で日の出前からブラインドの中で一日待機するような撮影手順が必要だ。
タムロン500mmF8レフレックスレンズを使ったテスト撮影で画質評価をすると5段階評価で1ぐらいの画質だった。デジスコシステムの評価は4ぐらいになるのに。最新の500mmF4を使えばまったく違う画質になるだろうが、距離の問題はどうすることもできない。
鳥の図鑑を見ると長い年月をかけて一眼レフで撮影したことがわかるが、図鑑の目的である種別の判定材料を提供するためには、もっと鮮明でアップで捉えた多様な角度からの写真を並べたほうがいいに決まっている。アマプロを問わず多くの人が撮影した膨大な数のデジスコ写真を集めればもっと良い図鑑ができると思うのだが。
デジスコの画質を検証(ED82の場合) ― 2006/03/12 22:08
前回、EDⅢを使ってデジスコ画質を検証したが、今般、E5900の光軸調整をより厳密にした結果、カメラのAFが望遠側で正しく働くようになった。
E5900のAFは、「オート」か「中央」を選ばないと青い合焦マークが点灯しなかったが、AFターゲットを「マニュアル」にしても合焦するようになった。
AFがうまく働かずピンぼけ写真の山を作っている方は光軸調整をシビアにやってみたらいい。
ED82と50XW接眼の組合せで前回と同じ縫いぐるみ犬を被写体にテストした結果を次に示す。評価値も前回と同じ5段階評価である。
スコープ 接眼レンズ デジカメ 焦点距離 評価
ED82 50XW E5900 7.8mm 4
ED82 50XW E5900 14.9mm 4
ED82 50XW E5900 19.1mm 3
ED82 50XW E5900 23.4mm 2
E5900の最望遠端である23.4mmでは合焦しても甘い描写だが、中間域までは随分シャープな描写をする。E5900もなかなか捨てたものではない。
E5900のAFは、「オート」か「中央」を選ばないと青い合焦マークが点灯しなかったが、AFターゲットを「マニュアル」にしても合焦するようになった。
AFがうまく働かずピンぼけ写真の山を作っている方は光軸調整をシビアにやってみたらいい。
ED82と50XW接眼の組合せで前回と同じ縫いぐるみ犬を被写体にテストした結果を次に示す。評価値も前回と同じ5段階評価である。
スコープ 接眼レンズ デジカメ 焦点距離 評価
ED82 50XW E5900 7.8mm 4
ED82 50XW E5900 14.9mm 4
ED82 50XW E5900 19.1mm 3
ED82 50XW E5900 23.4mm 2
E5900の最望遠端である23.4mmでは合焦しても甘い描写だが、中間域までは随分シャープな描写をする。E5900もなかなか捨てたものではない。
FSB-1の光軸ずれを防ぐ工作 ― 2006/02/20 00:39

1月18日のブログで、ニコンビジョン製アダプターFSB-1の改善策を紹介した。光軸合わせのためにFSB-1筒内部のサイズをテープで狭めてE5900のレンズ座金にぴったり合わせるアイデアを紹介したが、このままでは三脚座一箇所だけでゆるく止めているので何かのショックで光軸が傾いてしまうアクシデントが時々発生する。
対策としてFSB-1上部とデジカメE5900の上部を密着させるためにアルミ材を使って挟み込む工作をしたので紹介する。
昔から電子工作(無線機器、オーディオ機器、コンピュータ)を続けてきたので様々なアルミの端材を大量にもっている。使えそうなアルミ材をFSB-1やカメラに当てながら設計図も書かずいきなり工作にかかる。経験と感がたよりの職人タイプ人間である。
写真のように上部をはさみつける装置を完成させた。
装置はまず、カメラの後部液晶を見ながら四隅にケラレが出ないように、はさみつける圧力を加減しながら、二枚のアルミ材を強力な両面テープで張り合わせた。その次に装置をFSB-1から取り外しネジとナットで固定した。
余計な穴が沢山あいているが廃品利用のためだ。後でエポキシパテで埋めて上から塗装するので見栄えも問題ない。
工作に使った工具は、アルミ切断用のノコギリ、直角にケガキ腺を引くためのスコヤ、半円形に切断するための金属用ドリルとニッパ、切断跡を滑らかにするためのヤスリ各種、寸法を測るノギス。材料としてはアルミの端材以外に直径3mm長さ8mmのJISネジとワッシャとナットが2組。
長さ50mmのネジを購入して、サイドをネジでつなぎとめ、締め付け具合を調節できるようにする予定だ。
対策としてFSB-1上部とデジカメE5900の上部を密着させるためにアルミ材を使って挟み込む工作をしたので紹介する。
昔から電子工作(無線機器、オーディオ機器、コンピュータ)を続けてきたので様々なアルミの端材を大量にもっている。使えそうなアルミ材をFSB-1やカメラに当てながら設計図も書かずいきなり工作にかかる。経験と感がたよりの職人タイプ人間である。
写真のように上部をはさみつける装置を完成させた。
装置はまず、カメラの後部液晶を見ながら四隅にケラレが出ないように、はさみつける圧力を加減しながら、二枚のアルミ材を強力な両面テープで張り合わせた。その次に装置をFSB-1から取り外しネジとナットで固定した。
余計な穴が沢山あいているが廃品利用のためだ。後でエポキシパテで埋めて上から塗装するので見栄えも問題ない。
工作に使った工具は、アルミ切断用のノコギリ、直角にケガキ腺を引くためのスコヤ、半円形に切断するための金属用ドリルとニッパ、切断跡を滑らかにするためのヤスリ各種、寸法を測るノギス。材料としてはアルミの端材以外に直径3mm長さ8mmのJISネジとワッシャとナットが2組。
長さ50mmのネジを購入して、サイドをネジでつなぎとめ、締め付け具合を調節できるようにする予定だ。
ED82の重心を支える ― 2006/02/19 23:05

1月にニコンのフィールドスコープED82を新規購入した。今まで使っていたEDⅢに比べ対物レンズの直径が1.37倍になるので、明るさが1.87倍になる。カメラ的表現では一絞り弱明るくなる。デジスコにとっては利点が大きい。レンズが明くるくなるとオートフォーカスが望遠側でも正常に作動する可能性が高まる。従来使ってきたEDⅢでは、40XW接眼レンズを使うと望遠側でAFが誤作動してピンぼけの山を築いていた。
重たくなる、値段が高い、ピントが浅くなるのは欠点とされるが、ピントの浅いのは写真のねらいが強調されてむしろ長所だと考える。
ED82はEDⅢに比べて重心が三脚座付近にあるが、カメラを取り付けると重心がずれてしまう。ED82の後部をサポートする工作をした。後部を下から支えたいのだが後部は曲面で更に傾斜もしているので支柱を立てにくい。そこでED82の後部にエポキシパテ金属用を使って平らな台座を作った。固まると金属のようになり原状回復は無理。
雲台はスリックのフィールドバランスだがクイックシューの上にL型のアルミ材を重ねて写真のような工作をした。3ケ所をネジで止めているがすべて1/4W(20山)のインチネジを使っている。三脚座のネジ山と同じ規格で統一している。バネワッシャを入れて3ヶ所できつく止めているので振り回してもびくともしない。
アルミ材は黒く塗装している。その上の白いテープは、カメラを取り付けた際の重心位置を示す。E5900の場合とC5060WZの場合の重心を示す。
重たくなる、値段が高い、ピントが浅くなるのは欠点とされるが、ピントの浅いのは写真のねらいが強調されてむしろ長所だと考える。
ED82はEDⅢに比べて重心が三脚座付近にあるが、カメラを取り付けると重心がずれてしまう。ED82の後部をサポートする工作をした。後部を下から支えたいのだが後部は曲面で更に傾斜もしているので支柱を立てにくい。そこでED82の後部にエポキシパテ金属用を使って平らな台座を作った。固まると金属のようになり原状回復は無理。
雲台はスリックのフィールドバランスだがクイックシューの上にL型のアルミ材を重ねて写真のような工作をした。3ケ所をネジで止めているがすべて1/4W(20山)のインチネジを使っている。三脚座のネジ山と同じ規格で統一している。バネワッシャを入れて3ヶ所できつく止めているので振り回してもびくともしない。
アルミ材は黒く塗装している。その上の白いテープは、カメラを取り付けた際の重心位置を示す。E5900の場合とC5060WZの場合の重心を示す。
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