一眼レフ対デジスコ2006/05/01 15:46

 野鳥撮影ポイントへ出かけると1年前なら、超望遠レンズ+一眼レフの方が多数派だったが、今ではフィールドスコープにコンパクトデジカメを組み合わせた“デジスコ”スタイルが多くなってきた。
 昨年秋に新淀川にクロツラヘラサギが9年ぶりに現れたと新聞で見て、翌早朝、現地に行ってみると、野鳥マニアの機材は、500mmF4または600mmF4と一眼デジカメの組合せが6割から7割だったが、今は五分五分状態になってきた。
 私自身は超望遠レンズは慣れきっていて楽に扱えるが、野鳥撮影に関する限り、もう一眼レフデジカメの出番はないのではないかとまで考えている。

 35mmフルサイズ撮像素子を使うEOS5Dに500mmレンズをつけて例の被写体でテスト撮影してみたが、画面いっぱいに撮るためには被写体距離を2m80cmにしなければならなかった。デジスコシステムなら20m以上離れて撮影できるのだが。
 3mの距離で撮影するには、ブラインドの中に隠れて鳥を餌付けするか、1ヶ月かけて鳥の行動をよく観察した上で日の出前からブラインドの中で一日待機するような撮影手順が必要だ。

 タムロン500mmF8レフレックスレンズを使ったテスト撮影で画質評価をすると5段階評価で1ぐらいの画質だった。デジスコシステムの評価は4ぐらいになるのに。最新の500mmF4を使えばまったく違う画質になるだろうが、距離の問題はどうすることもできない。

 鳥の図鑑を見ると長い年月をかけて一眼レフで撮影したことがわかるが、図鑑の目的である種別の判定材料を提供するためには、もっと鮮明でアップで捉えた多様な角度からの写真を並べたほうがいいに決まっている。アマプロを問わず多くの人が撮影した膨大な数のデジスコ写真を集めればもっと良い図鑑ができると思うのだが。

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