酒税は度数で決まります。例外ビールには重課税2011/05/01 16:42

 最近、酒のことをブログに書き始めて、酒に対する税金ってどうなっているんだろう、とふと思い立ち国税庁のホームページを見てみました。

 酒税はほぼアルコール度数で決まってくる税体系になっています。大雑把に言えば1キロリットルあたり1度につき1万円、12度なら12万円、40度なら40万円です。40度のウィスキーやウォッカは1リットルあたり400円になります。25度の焼酎1リットルには250円が課税されています。

 世界最高のアルコール度数96度を誇るスピリタスというウォッカがありますが、これなんか1リットルあたり960円になってしまいます。500ccボトルが1430円から1950円で売られているようですが480円の酒税と70円から100円の消費税が含まれています。

 この課税体系から大きく外れているのがビールです。度数に関係なく1リットルにつき220円です。他の酒と同じ扱いをすれば度数から考えて55円のはずです。ビールを飲む人だけが重い負担を強いられています。

 ビールの重課税を避けようと麦芽の量を減らしたビール系発泡酒が生み出されたのはご存知の通り。麦芽比率を50%未満にすれば178円15銭に下がります。さらに麦芽比率を25%未満にすれば134円25銭になります。

 もっと課税を下げたいと苦労の末生み出されたのが麦芽0%のビール風味の発泡酒です。このカテゴリーに入ると1リットル当たり80円の課税です。500cc缶なら40円の課税です。本物の500cc缶ビールには110円の酒税が含まれています。

 酒を買うと更に5%の消費税を払うのですから税金に税金を掛ける2重課税ではないですか。

バーボンウィスキー OLD CROW の味2011/05/01 22:38

 カラス(CROW)がシンボルマークになっているバーボンウィスキー「OLD CROW」を今夜、開封しました。シングルで4杯あおっただけで酔いが回ってきました。弱くなったものです。

 さてその味ですが、バーボンを各種飲んだことはないので的確な批評はできませんが、バーボンに抱いていた焦げたような風味というのは感じませんでした。繊細な感じではなく、荒々しさは感じました。悪い意味ではありません。安物ウィスキーを飲んだときのまずさはありません。荒っぽいけれど旨い酒です。多少カウボーイのイメージに引きずられているのかもわかりません。

極秘作戦で殺害と深夜の会見で成果を誇る大統領2011/05/03 16:08

 すでに、マスコミで大々的に伝えられているように、米大統領が深夜、異例の会見を開き、パキスタンの首都イスラマバード近郊にあったビン・ラディンの住居に少数部隊を差し向け、極秘作戦で本人や息子を含む5人を殺害したと高らかに成果を謳い上げた。テレビには、米国で「U.S.A、U.S.A.」を連呼して歓喜する群集の映像も流れた。大統領が異例の深夜会見を開いて殺害成功を伝えたのは、米国の選挙民に断固として「米国の理念を実現するためにはあらゆる事を躊躇しない」強い大統領の姿をアピールするため。

 当日の新聞報道では、米国のスパイ組織CIAの長年にわたる活動でビン・ラディンの住居を突き止め、極秘に殺害作戦を実施するため、パキスタンを含むあらゆる同盟国に通報せず、ヘリ3機を使って少数の部隊で実施したとのこと。

 次期大統領選で再選をめざす米大統領は国内的には大受けで意気揚揚の会見だった。作戦を行ったのは米軍部隊なのかCIAの暗殺専門家なのか発表はないが、パキスタンという主権国家の首都近郊で米国大統領が命じた部隊が、「米国の理念に反する人物」を、パキスタン国家に通報することなく殺害し、命じた大統領は何の国際法上の疑義も感じていない様子なのだ。

 「米国の正義を実現するため」には躊躇することなく、他国の主権も、国境線も無視する米国という国家が地球に存在することが恐怖である。アフガニスタンは戦場であるがパキスタンは戦場ではない。パキスタンで米国が部隊を動かして暗殺作戦を実行する法的根拠はまったくない。

 その後の新聞報道を読むと、ビン・ラディンらの死体は、パキスタン当局に引き渡すでもなく、直後に、水葬にしたとのこと。パキスタン当局に渡したら検死で、遺体の損傷ぶりとかが伝わり、一部イスラム教徒の怒りを呼ぶことや、埋葬されたあと、彼らの聖地になることを恐れて米国はインド洋上空にヘリでそのまま運び重りを付けて永久に遺体が見つからないように処理したのだろう。死亡したことの検証も第三者にゆだねず、死者の埋葬すら認めないやり方は異教徒への仕打ちとして一部イスラムから強い反発をよぶのではなかろうか。

東電株主の権限と責任2011/05/03 18:21

 東電の発行済み株式は16億株です。2010年9月末時点では13億5千万株です。所有比率は、2010年9月末のデータでは大口が金融機関の37%個人投資家その他が37.7%外国法人等が17%、政府及び地方自治体が3.2%、その他法人が4.9%となっています。特筆すべきは東京都が4267万株を所有し第5番目の大株主だということです。

 東京電力の清水正孝社長や幹部たちのテレビ会見を見ている限り、責任を自覚しているのか疑問を感じます。社長に限らず幹部たちの会見ぶりでは、他社の事故を解説しているような、よく言えば冷静な、悪く言えば無表情で能面を着けたような態度で話します。想定外の地震が起こって想定外の津波が発生したのだからしかたがないのだと言いたいのかもしれません。

 一体、今も放射性物質を放出続ける原発事故の責任はだれが取るのでしょう。東電経営者の責任を問う前に、株主の責任について考えざるを得ません。株式会社においては最高の権力者は株主です。株主総会で経営者の首の挿げ替えも、経営方針の変更も株主には可能です。最大の株主は37.7%を占める「個人株主その他」です。従業員持株会も含まれていますが、株主総会で原発建設や原発増設に関して反対論を述べたでしょうか。昔、反原発団体が単位㈱を買って総会で反対を訴えたことはあったと思います。大多数の個人株主は無反応だったではありませんか。株主には、経営が間違った方向へ行かないように監視する義務と権限があり、権限と引き換えに、経営が行き詰まったときには出資金を全て失うことによって責任を取ることになるのです。

 もう一つの大株主が金融機関、内外の投資ファンド、生命保険会社です。これらの投資機関は株式だけでなく、東京電力発行の社債も大量に抱えています。東電が破綻すると多額の損失をこうむります。そこでメガバンク3社首脳などは政府に東電には賠償義務を負わせないよう繰り返し申し入れを行っています。原発事故発生前には、東電の予想配当利回りはおよそ3.0%でした。長期国債利回りがおよそ1.5%の現在、3.0%の利益を受け取るという甘い汁を吸っていて、個人株主も金融機関も、責任は取りたくないとは虫が良すぎます。

 東電の賠償金を電力料金の値上げで国民全体に押し付けようと政府は画策していますまず株式を100%減資して株主責任を取らせるべきです。株主総会で脱原発を経営者に求めなかった株主には当然の報いだと思います

9電力会社独占体制はいかにして生れたか-白洲次郎との関係2011/05/05 10:16

 明治時代各地に発生した火力による電燈会社、その後、水力発電所を作った各地の発電・送電会社などが群雄割拠、離合集散、買収合戦と激しい戦いを繰り広げ、大正末期1920年代半ばには、発電と送電は五大電力会社に集約化が進んだ。末端の配電会社は470社ほどが存在した。
 ところが、戦争遂行を進める軍部が政権を奪い軍事独裁体制ができあがると、電力事業も全て戦争遂行に奉仕すべきとして、発電、送電、配電を集約する命令が出された。1938年から39年には、すべての発電設備、送電設備は接収され、発電・送電は実質国家管理の日本発送電株式会社にまとめられた。配電は全国無数の配電会社を9社に集約した。
 そして1945年、日本の敗戦。その後も戦争中の日本発送電株式会社(日発)と9配電会社体制は存続していたが、日本の民主化のために独占企業の分割が必要と考えていた占領軍司令部から、電力事業についても分割するよう指示が出た。

 下山国鉄総裁が東京都足立区の常磐線で轢死体で発見された「下山事件」。戦後最大の不可解事件として知られるこの事件を扱った「下山事件 最後の証言(柴田哲孝著)」から、地域独占の9電力会社誕生にかかわる部分を引用させていただく。(引用文中、横書きのため漢数字は洋数字に変更している)

 『さらに田中清玄と水野成夫の二人には、決定的な共通点がある。キーワードは吉田茂の側近“白洲次郎”だ。  下山事件から4ヵ月後の昭和24年11月24日、後の日本の電力事業を左右する第1回「電気事業再編成審議会」が開催された。この審議会の実権を握っていたのが終戦連絡事務局次長だった白洲次郎である。白洲は会長の松永安左衛門(名古屋の東邦電力創設者)をはじめ、四人の審議会委員の選出を担当した。その委員の一人として白洲が推薦したのが、国策パルプ副社長の水野成夫だった-。
 一方、審議会の設置により、「日発」を解体。それまでの電力会社九社が民営化される再編成令が昭和25年11月に公布された。その中で、特に東北電力のダム建設において巨額の利権を得たのが田中清玄の神中組である-。
 下山事件に関連し、「ヤンセンという殺し屋を見た」と証言した田中と水野の二人が、同じように白洲を通じその後電力業界から利益と恩恵を受けたことははたして偶然だろうか。もちろん「電気事業再編成審議会」の実権を握っていたのは当時の首相、吉田茂である。ちなみに白洲次郎は、再編成の人事で昭和26年5月に東北電力の会長という地位についている。

 戦争遂行のために集約化された電気事業が、戦後の民営化の過程でも独占体制が続き、一部の闇の紳士たちの暗躍の舞台となった。元をたどれば、発電、送電、配電は別々の事業としてなりたっていた。今後の東電をどうするかを考えるに当たって、発電、送電、配電を分離し、発電、送電設備の売却で数兆円の賠償金は十分に生み出せる。他の地域独占電力会社についても発・送・配の分離と電力自由化に踏み出す機会だ。
 日本の電気代は高い。原発PR費、立地促進費からあらゆるものを含めて経費を出し、それに十分な利益を乗せて、電気料金を決める仕組みを歴代自民党政権と通産官僚たちが保証してきたから電力会社ほど楽な商売は無かった。幹部社員たちも楽な商いにどっぷり漬かってきたから、事故後の記者会見でも緊張感がまるでない対応ぶりで、本人たちは未だに気づいていない。

 最後に、現在社会のありようを決定した戦後の力学が、一般国民がまったく見るも聞くもできなかった裏で蠢く勢力によって決定付けられたという事実を、ある断面から鋭利に切り取って見せた「下山事件 最後の証言(柴田哲孝著)」の一読をぜひお勧めいたします。

 念のためですが、1972年まで米軍占領下にあった沖縄で54年に米国の出資でつくられた沖縄電力は9電力に含まれていません。

管首相、浜岡原発全停止を中電に要請2011/05/06 23:22

 管首相が、浜岡原発の定期検査で停止中の3号機はもちろん、稼動中の4、5号機の運転も停止するよう中部電力に「内閣総理大臣として」要請したと6日夜、記者会見を開き発表した。

 静岡県御前崎市の浜岡原発は、日本でもっとも危険な原発と見られていた。東海地震の予想震源域のど真ん中に立地しているからだ。  浜岡原発は以前から危険性の高さが指摘されていながら長年放置されてきたが、福島原発のレベル7の事故発生を目のあたりにして、「内閣総理大臣も重大な決意をした。

 管首相については「リーダーシップ」がないとマスコミ調査では繰り返されてきたが、今回の行動については「総理大臣」がしなければならない判断をよくやったと評価したい。

 御前崎で福島と同じ事故が起こったら、東海道の大動脈が年単位の長期間遮断され、日本経済の命運が立たれてしまう。

 今回、管首相が英断を示して、浜岡原発全面停止を中電に要請したのだから、東電に対しても、農漁業被害者に一刻も早く暫定保障を開始するよう尻を叩いて貰いたい。野菜農家、酪農家、強制避難者は、当面の資金をもらわないと生活が破綻してしまう。東電は、文科省の審議会が保障案を示せば、それにしたがって保障するといいながら、審議会には補償額を抑えるように要望書を出して裏工作をしている姿から分かるように、補償額を値切り倒し保障支払いをケチろうとしている。「総理大臣」として国民を救う気持ちがあるなら東電に即時支払いを強く指示してもらいたい。

咲き誇る庭の花(園芸品種)その1 バラ2011/05/08 23:18

 植物たちが伸び盛りの季節を向かえ、庭の雑草たちも抜いても抜いても生えてくる。雑草たちにも花を咲かせてやりたいという優しさで対応した年もあったのだが、その生命力を謳歌させてやると、夏場にヤブ蚊が大発生してひどい目にあった。今は一部を残して雑草はどんどん抜くことにしている。

 庭の園芸植物たちも、今が一番の花時を迎えている。春を謳歌する花たちをカメラに収めてみた。まずはバラ

 バラは品種が多岐多様無数にあり、品種名は不明だが、毎年、春に見事な大輪の薔薇色の花を咲かせてくれる。祖父が50年以上前、裏庭の片隅に植えてくれた私には思い出の詰まった大事なバラである。
庭の花 大輪のバラが満開
 切花として花瓶に生けたバラを眺めていて、がく片が5弁なのが目に入って、更に脳を刺激した。なぜ多くの植物はがくが5片に分かれているのか? 4や6や、その他の数に分かれていても良いではないか。5である必然性があるのか? 生物学では解決済みの問題なのだろうか。

庭の花 イヌバラ(ドッグロース)の巨木
 ハーブの栽培に夢中になっていた頃、長野県の安曇野のハーブ園を訪ねて、ドッグローズと書かれたつる性のバラの苗木を買って帰った。ドッグローズはイヌバラとも言われる原始的なバラで、落花した後、種が残って秋の終わりに赤く熟してくる。これをローズヒップと呼んでハーブとしてバラ茶やバラジャムとして利用する。普通のバラではローズピップの中に無数の毛が生えていて取り除くのが困難なのだ。ドッグローズはローズヒップ内部に毛が生えていないのでハーブとして利用できるという知識があったから苗を買って帰ったのだ。
 日当たりの良い裏庭の片隅を50センチも掘り下げ土を入れ替えドッグローズを植えた。環境が適していたのか、ぐんぐん伸びて今では10mを越える巨木になってしまった。大量にローズヒップが取れるが、内部には無数の毛があり、ハーブとしての利用は困難なのだ。何のために10年かけて育てたのか。花は小さく原始的な姿をしている。

咲き誇る庭の花(園芸品種)その2 ツツジ2011/05/09 20:49

 5月始めから咲き始めたツツジ科ツツジ属の園芸品種ツツジ。30年以上前に造園業者さんが植え込んだツツジ。今となっては品種名は不明だが、講談社園芸大百科事典で調べた知識では、園芸種ヒラドツツジの仲間ではないかと判断している。ヒラドツツジは5センチ~12センチと最も大輪の花をつける品種。江戸時代、外国貿易が盛んだった長崎県平戸で、琉球から入ってきた大型のケラマツツジと在来のモチツツジ、キシツツジが自然交配して生れたと考えられている。

庭の花(園芸種) ヒラドツツジ 大紫
講談社園芸大百科事典の知識からヒラドツツジ大紫(おおむらさき)と推測しているが、正確な園芸品種名はわからない。

庭の花(園芸品種) ヒラドツツジ 曙
こちらは、ヒラドツツジ曙(あけぼの)と推測している。

庭の花(園芸品種) ヒラドツツジ 筑紫絞
こちらも推測した品種名だが、ヒラドツツジ筑紫絞(ちくししぼり)と考えている。

咲き誇る庭の花(園芸品種)その3 ハーブ2011/05/10 00:51

 庭ではハーブの仲間も花を咲かせている。すでに紹介してドッグローズもその一つだが、花を咲かせているハーブは、デンタータラベンダーワイルドストロベリーチェリーセージである。

 ワイルドストロベリーは白い小さな花を付ける。花が終わった後、小さな赤いイチゴができる。特に手入れもしていないが、ランナー(地上茎)を伸ばして勝手に増えていく。小さなイチゴだが、ヨーグルトに入れて食べたりしている。ジャムを作ったこともある。
 先日、ヒヨドリのつがいが庭にやってきてワイルドストロベリーのすぐ横に下りたと思ったら首を器用に曲げて葉の下のイチゴをさっと嘴の先に咥えて素早く飛び去った。野鳥の餌にもなっているのだ。
庭の花(園芸品種) ワイルドストロベリー

 デンタータラベンダー(別名、フリンジラベンダーフレンチラベンダーキレハラベンダー)。要するに葉に細かい切れ込みが入り櫛の歯状になっているのだ。育てやすいハーブだ。放っておいても大きな株に育って四季を通じて花を咲かせてくれる。ハーブとしては香は強くなく、もっぱる観賞用だ。
庭の花(栽培品種) デンタータラベンダー

 チェリーセージも香は少なく、花の美しさを愛でる観賞用ハーブだ。薬効を期待するならコモンセージを植えなければならない。コモンセージは鉢植えで何度も枯らしてしまってあきらめている。多湿が苦手なのだ。その点,チェリーセージは日本の気候にも順応して育てやすい。
庭の花(園芸品種) チェリーセージ

咲き誇る庭の花(園芸品種)その4 コデマリ ブルーベリー2011/05/10 16:41

 コデマリは5月の花。小さな白い花が小枝の先に鞠のように丸く集まって咲く様子から小手毬と名づけられた。バラ科シモツケ属。中国原産植物。江戸時代から生け花として、茶室に生けられることも多かった。
庭の花(園芸品種) コデマリ

 ブルーベリーが沢山、実を付けたらジャムを作ろうと考えて2株種類違いの苗木を植えたのだが、数年以上経ってもあまり多くの実がならない。樹形も大きくならない。日当たりが悪いのが原因か。土壌は酸性土を好むのでピートモスを入れてやろうと思っているのだが、近ごろなぜか、ホームセンターの園芸コーナーからピートモスが姿を消して見つからない。ブルーベリーの実はそのまま食べても美味しい。
庭の花(園芸品種) ブルーベリー