モスクワぶらぶら歩き(5)2012/02/26 17:46

 マトリョーシカ博物館を後にして、元の道を戻ります。レオンチエフスキー小道を南下、ニキーツキー並木道を南下。次にモスクワで最大級の書店Дом книгиドーム・クニーギに立ち寄るためНовый Арбат улица 新アルバート通りを西進します。その曲がり角に白亜に緑の屋根が鮮やかな教会がありました。Церковь Симеона Столпника на Поварской ポヴァルスカヤ通りのシメオン柱頭行者教会というらしいです。新アルバート通りとポヴァルスカヤ通りの接点、小高い盛り土の上に建っています。
モスクワ・ポヴァルスキー通りの教会

 教会の建つ盛り土は芝生で覆われているのですが、その上で数匹の鳥がちょこちょこと動いています。ホシムクドリです。日本で見かけたら珍鳥ですが、ヨーロッパではムクドリの仲間では一番多い種です。土に嘴を突き刺して餌を探しています。ミミズでもいるのでしょうか。
モスクワ市街地のホシムクドリ

 書店ドーム・クニーギで本を眺めて長居をしました。写真を多用した豪華料理本とか、語学書とかに触手が動いたのですが、荷物が増えることを考えて結局やめました。薄くて軽いモスクワ・ツーリストマップと露英並列表記のアーサー・コナン・ドイル著「バスカヴィル家の犬(露英両国語の朗読CD付き)」を260ルーブルで買いました。

 その後、再びアルバート通りに戻りました。もう午後4時前です。昼食をまだ食べていません。ブリヌイの専門店Теремокチリモークで昼食を摂るためです。блиныブリヌイはクレープのように溶いた小麦粉を薄く展ばして焼き上げ、様々な具を包んだ食べ物です。写真奥、赤い天蓋の張り出した店がチリモークです。
アルバート通りのブリヌイ専門レストラン

 赤い天蓋と透明ビニールシートの壁で包まれた中はテーブルや椅子を並べたスペースで、その間を通って奥の建物に入っていくと注文カウンターや厨房があります。カウンターで注文したのは、一番高いイクラ入りブリヌイ Блин с красной икрой 261ルーブル、野菜ボルシチスープБолщ постный 89ルーブル、“アテネ”サラダСалат "Афинский" 96ルーブルの3点で合計446ルーブルです。イクラ入りを注文したので1100円ほどになってしまいました。
ブリヌイ、ボルシチ、サラダの昼食

 食べ始めると、イエスズメたちがテーブルに集まってきました。客が食べ物を与えるのでしょうか。あるいは食べこぼしを狙っているのでしょうか。食べ終わって客が帰った後、放置されるお皿の残り物を待っているのでしょうか。日本にはイエスズメは居ません。都市でも農村でもスズメだけですが、ヨーロッパでは都市部はイエスズメ、田舎はスズメと住み分けています。
 椅子の背もたれのБАЛТИКАバルチカはロシアで一番メジャーなビールの商標です。
イエスズメたちがテーブルに集まってきました