ロシアの古都スーズダリを歩く(8)スパソ・エフフィミエフ修道院の宝物2012/01/08 21:38

 11月25日のblogから時間が経ちましたが、ロシアの古都スーズダリの続きです。

 スパソ・エフフィミエフ修道院に入場して、Надвратная Благовещенская церковь (門の上の聖母教会)のトンネルをくぐりました。「門の上の聖母教会」の裏側には二階へ上がる階段がありました。上に何があるのか分らないまま、階段を上って行きました。
 修道院の宝物展示室になっていました。修道院にはロシア救国の英雄Дмитрий Пожарский ドミートリイ・パジャールスキ(ドミトリー・ポジャルスキー公)が葬られています。ですので宝物もポジャルスキー公に関するものです。

 この宝冠は、1644年、ドミトリー・ポジャルスキー公の未亡人Феодора Андреевна フョードラ・アンドレーエヴナが修道院に寄贈したもので、祭礼でロシア正教の司祭がかぶります。
1日、ポジャルスキーの妻が寄贈した帽子

 外国(ポーランド・リトアニア連合)の干渉軍からモスクワを開放した功績に対してドミートリ・パジャールスキが拝領した式典用サーベル(複製品?)。右の額装品はポジャールスキに下賜されたミハイル・フョードロヴィッチ皇帝の証書(コピー?)。
1日、修道院に展示のサーベル

Царские врата ⅩⅦ в. (王門 17世紀)と説明に書かれていました。王門とは、正教会の聖堂内で信者が祈る場所と聖職者が祭事を行う場所の境目に設けられた出入り口です。
1日、修道院の宝物「皇帝の門」

右のイコンはБогоматерь Иерусалимская. ⅩⅦ в. (エルサレムの聖母 17世紀)で、スパソ・エフフィミエフ修道院内のポジャルスキー公の墓所から発見された。
左の暖簾のような縦長の布はЕпитрахиль. ⅩⅦв.(エピトラヒーリ、領帯 17世紀)と呼ぶものでロシア正教の司祭が祭礼で首に掛け両肩から前に垂らすように着用します。この領帯も先の宝冠と同様にポジャルスキー公の未亡人・フィオードラ・アンドレーエヴナがスパソ・エフフィミエフ修道院に寄進したものです。
修道院の宝物「領帯と聖母像」
あまり時間が無いので、慌しく写真だけ数コマ撮ってこの場所を後にしました。その場では説明を見ていません。今になって、写真を拡大してロシア語の説明文を読んだところです。