ロシアの古都スーズダリを歩く(11)スパソ・エフフィミエフ修道院内にて ― 2012/02/12 23:10
時間に追われるように駆け足で、まだ見ていない施設を回る。
スパソ・エフフィミエフ修道院内の一番奥にある塀に囲まれたこの場所は大昔のスーズダリ監獄棟Тюремный корпусである。
スパソ・エフフィミエフ修道院内の一番奥にある塀に囲まれたこの場所は大昔のスーズダリ監獄棟Тюремный корпусである。
ここも修道院の一番奥に当たる場所で、左が経営棟Хазяйственный корпус、右がニコリスキー病院教会Никольская больничная церковьである。
この建物内には文化財を修復している部門や文化財の展示室など様々な部門が集まっている。兄弟棟братский корпусと呼ばれる。
正面入口を入ってすぐ右手にはОптекарский огород и сад薬剤師の菜園兼庭園=薬草園があった。外壁の上部は回廊になっている。この修道院は敵の襲撃に備えた城砦の役割も担っていたと思われる。
一応、修道院内は見終わって出口の手前に戻ってきた。カフェがあり、入口そばにアイスクリームのケースが並んでいた。1個20ルーブルから45ルーブル、50円から120円である。(最近の為替レートは1ルーブル2.4円~2.7円当たりで推移している。)
25年ぐらい前にモスクワに滞在したとき、よく駅頭のキオスクでアイスクリームを買ったが20カペイカから45カペイカだった。ちょうど100倍に物価が上がった計算になる。激烈な社会の混乱の中、物価は暴騰、給料や年金は据え置き。この通貨価値の大暴落でロシア庶民は塗炭の苦しみを味わった。混乱の中、一部の目先の聞く連中が官僚やマフィアとつるんで利権を手に入れ大富豪にのし上がったが、庶民の暮らしは今も完全には癒されていない。
ノスタルジックな名称のエスキモー製のCCCP(エセセセル)というアイスクリームを30ルーブルで買った。懐かしい昔ながらの味がした。
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