鳥を描いた酒 バーボン OLD CROW ― 2011/04/30 22:58
バーボン・ウィスキー「OLD CROW」である。CROWはもちろんカラスである。米国のカラスについては図鑑も資料も持ち合わせていないので種名は分からない。日本のカラスではハシボソガラスに似ている。カラスが麦の穂を掴んで止まっているデザイン。
1835年、ケンタッキー州フランクフォートでスコットランド移民のJames Crow氏が創業した。氏の名前を採ってCROWと名づけられた。氏は1856年に亡くなり、W.A.Games and Companyが名前と醸造所を継承する。続きは米国のWikipediaを読んでください。興味深い話が色々載っています。
1835年、ケンタッキー州フランクフォートでスコットランド移民のJames Crow氏が創業した。氏の名前を採ってCROWと名づけられた。氏は1856年に亡くなり、W.A.Games and Companyが名前と醸造所を継承する。続きは米国のWikipediaを読んでください。興味深い話が色々載っています。
バーボンについては安物のfour Rosesとか高めのJack Danielsとか数種類しか知らないので、味について批評できる能力を持ち合わせていません。
このラベルをよく見ると、白い背景にうっすらと透かしのように絵が見えます。画像処理で絵を無理やり浮かび上がらせました。1800年代の醸造所で、主人か従業員かわかりませんが2人でJAMES CROW WHISKEYと書かれた酒樽を荷車の上によっこらしょと乗せている場面のように見える絵柄が浮かび上がりました。
まだ、開封していません。どんな味だかわかりませんが、焦げたような香の強い野趣溢れるバーボンだったらいいなと思います。照明を落とした部屋で、OLD CROWをストレートでちびちびやりながら、JBLのスピーカーから流れるカントリー&ウエスタンを聞きたいな。
鳥を描いた酒 奄美の杜 アカチョウビン ― 2011/04/30 15:53
酒好きだけど種類にこだわりの無い私は、酒店の陳列棚を見てラベルの絵柄で選ぶ。野鳥を描いたラベルが貼ってあるとすぐに買ってしまう。野鳥が好きで野鳥の会の会員でもある。野鳥好きのあなた、野鳥を描いた酒をコレクションしてみませんか!
手持ちの野鳥を描いた酒を紹介します。
町田酒造の本格黒糖焼酎・奄美の杜のラベルにはアカショウビンが描かれている。奄美大島という場所を考えると亜種リュウキュウアカショウビンだろう。アカショウビンは一度も見たことが無い憧れの鳥だ。
ラベルは日本画家田中一村の作。中身は飲んでしまって空っぽだが、棚に飾っています。焼酎の味を語れるほどの通ではありませんので、中身については触れ無いでおきます。ご自分で確かめてください。
古い洋酒 寿屋 HERMES 95 DRY GIN ― 2011/04/26 15:19
古い洋酒コレクションの第2弾です。サントリーの前身、寿屋が発売していたHERMES 95 DRY GINです。箱のデザイン、特に色使いが素晴らしいです。背景の赤とボトルの紺色の対比、アバンギャルド絵画の影響を感じます。箱が年代を重ねて古色を帯びたためかもしれませんが、広い面積を占める赤も自己主張せず、ボトルと調和を保っています。この箱がなければ値打ちが半減します。蓋部分が欠けているのは痛いです。赤玉ポートワインもそうですが、寿屋のデザインは、本当にすごいです。中身がそれに反してひどいので飲むとがっかりさせられます(個人的見解です)。
箱からボトルを取り出しました。キャップの青に感動しました。青地に紺色でヘルメスのシンボルマークも美しい。赤箱から出てきた青いキャップ。色の対比を計算しているとしか思えません。包み紙も趣があるのですが上部は欠損しています。欠けているから青いキャップがいきなり見えて感動を与えるのだとも思います。
ボトル包み紙の裏側にはジンを使ったカクテルの作り方が載っています。この洋酒はあくまでカクテルのベースに使うことを前提にしているようです。ストレートで飲んで文句言わないでねと予防線を張っているように思えます。製造元情報として「強酒精酒(強いスピリッツ) ヘルメス ジン アルコール分47.5%(95プルーフ、名称の95は度数47.5%の意味) 大阪市北区中之島2丁目 株式会社 寿屋」と表示されています。
いよいよ包み紙を解いてボトルを取り出しました。デザインについては文句のつけようがありません。95の両脇に植物が描かれていますが、ジュニパー・ベリーjuniper berries(杜松の実=ねずのみ)です。
1962年発行の「カクテール全書」によると、ジンは17世紀中ごろ、オランダ・ライデン大学のSylvius教授が創出。粗悪な蒸留酒を香付けして飲めるようにするためジュニパー・ベリーを蒸留過程で加えた。独特の松やに臭はジュニパー/ベリーの香である。このオランダ・ジンに対して英国で作られたのがロンドン・ジンである。採取後3年以上乾燥させたジュニパー・ベリーを使うので香が強すぎない。ロンドン・ジンはドライ・ジンとオールド・トム・ジンに分かれる。ドライ・ジンは無職透明のものが多いが、中には樽に入れて寝かせたため薄い琥珀色をしたものがある。これが本来のロンドン・ジンである。オールド・トム・ジンはドライ/ジンに少量のシロップを加えて甘口にしたもの。
1962年発行の「カクテール全書」によると、ジンは17世紀中ごろ、オランダ・ライデン大学のSylvius教授が創出。粗悪な蒸留酒を香付けして飲めるようにするためジュニパー・ベリーを蒸留過程で加えた。独特の松やに臭はジュニパー/ベリーの香である。このオランダ・ジンに対して英国で作られたのがロンドン・ジンである。採取後3年以上乾燥させたジュニパー・ベリーを使うので香が強すぎない。ロンドン・ジンはドライ・ジンとオールド・トム・ジンに分かれる。ドライ・ジンは無職透明のものが多いが、中には樽に入れて寝かせたため薄い琥珀色をしたものがある。これが本来のロンドン・ジンである。オールド・トム・ジンはドライ/ジンに少量のシロップを加えて甘口にしたもの。
ボトルをぐるりと回して裏側を見た。ボトルの姿がより分かる。角を落として8角形にしてあり、上部は丸みを帯びアーチ状にも見える。どっしりとして優美。裏側にはHermes Dry Ginと筆記体で彫られている。
味には期待していないから飲もうとは思わない。このままオブジェとして飾りケースに置いておくつもりだ。
古い洋酒 John Begg GOLD CAP ― 2011/04/25 19:32
父が残した古い洋酒がまだ残っている。15歳からウィスキーを飲んできた私は大量にあった洋酒を長い年月の間にあらかた飲み干してしまった。体の事を考える年になり飲む事も少なくなった。わずかに残っているお宝洋酒を紹介します。どの洋酒も購入後50年以上経過している。
英国グラスゴーのJohn Beggジョン・ベグ社のスコッチ・ウィスキー。スタンダードクラスのBLUE CAPと高級品のGOLD CAPが販売されていたが、醸造所がなくなり今では幻のスコッチとなっている。BLUE CAPは、John Begg社を継承したメーカーから再発売されたがまったく味が異なると聞く。GOLD CAPは、欧米でオークションに出ることがあるが、状態の良いものは少ない。
裏側から見たボトル。輸入元のラベルには文京区元町1-1(資)鈴木商店との表示があるが、現在、文京区元町という住所は無い。合資会社鈴木商店についても不明。
ウィスキー通の人といつか封を切って飲みたいと願っている。
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