木島櫻谷の掛軸「早梅」を床の間に掛けました2013/12/30 16:03

 床の間の掛軸を正月に相応しいものに交換しようと押入れを探しました。真っ先にに取り出した漆塗りの箱のラベルを見ると筆者「櫻谷先生」、画題「早梅図」、備考「絹本××」と読み取れます。今まで掛軸の作者名を確かめたこともありませんでした。先日、「木島櫻谷-京都日本画の俊英」展を2度も見に行ってきた直後だけに、「櫻谷」作品が自宅にあったことに驚きました。
 漆箱の中に桐箱が納まっていて、その表書きが「早梅」、蓋裏に「櫻谷」の署名と印が押されています。作品右下の落款と書体が一致します。いわゆる共箱です。先日の展覧会で買った図録の落款と比べても同一と思われます。
 この家の床の間に対しては掛軸が長すぎ天井近くまで持ち上げないと軸が床に届きそうです。そのことから両親が大阪大空襲のあと京都へ疎開した時期に入手したものと思われます。
 展覧会を見た後でなければラベルの「櫻谷」を見ても気が付かなかったと思います。最近、恐ろしいほど偶然が続きます。驚いています。好事魔多しと心配です。
木島櫻谷「早梅」を床の間に掛けました
 藁葺き屋根の左側、梅の花がちらほら咲き始めているようです。上弦の月が掛かっています。先日展覧会で見た「寒月」に近い雰囲気が感じられます。あなたはどう思われますか。
 画題が「早梅」ですから2月に掛けるのが適当と思います。掛軸を探す前は福禄寿や鯛の絵柄でも掛けようかと思っていたのですが、せっかくの“発見”ですからこのまま掛けて正月を迎えます。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
今年は西暦○○○○年ですか? 全角数字4桁で答えてください。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://phototech.asablo.jp/blog/2013/12/30/7169557/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。