改良型裁断機5000冊対応セット到着2011/03/25 20:38

 書籍を電子化するためにドキュメントスキャナーは購入したが、更に本の背表紙を切り落とす裁断機(ペーパーカッター)が必要。裁断機で背表紙部分を切り落とし、本をバラバラにしてから、ドキュメントスキャナーでデジタル化する手順が、この分野の先人たちの努力で確立している。

 ドキュメントスキャナーは定番のScanSnap S1500を買ったが、裁断機は定番のPLUS PK-513Lを選ばなかった。

 PK-513Lを選ばなかったのは、値段が安い通販で¥30,800円とかなり高価であることと、雑誌の裁断でホッチキス針を切るうっかりミスで刃こぼれすることが間々あるようだが、刃の交換には新規本体購入に近い2万8千円ほど掛かるらしいこと、刃の研磨でも1万円ほどして4回が限度だとか、経費面でまず躊躇した。
 PK-513Lは刃が垂直に下りるので、各ページが長方形に切れる。横幅が天地でずれて台形になるなんてことはない点が利点として言われている。確かに各ページは正長方形になるが、最初のページと最後のページで横幅が異なる横ずれは発生するようだ。
 PK-513Lは最大15mmまでしか切断できないので厚い本は2回か3回に分けて切断することになるが、同じ位置で切断するために重要な役割のガイドを固定するストッパーがカタログ写真では見当たらない。
 疑問点を確かめるため実物を一目見たいと思って、事務用品を扱う大型店を幾つも回ったが本を裁断できるペーパーカッターはどこも扱っていなかった。店頭に置いて子供に指でも切断されたら大事だし、買って持って帰れるサイズと重量でもない。扱わないのも当然か。
 PK-513Lは12Kgと裁断機の中では軽量で、この程度であれば部屋から部屋へ持ち運べる重量だ。これは利点である。

 値段の安さからかなり売れているらしいのが「中国製大型裁断機」と言われている機種だ。製造メーカーが不明でamazon.co.jpで¥10,800円ほどで売られていて厚さ37mm
の本が一気に裁断できるらしい。ただ刃が垂直に下りないので天地で横幅が異なり台形になると欠点を指摘されている。この点については、その傾向はあるがそれほどずれないとの評価もある。この大型裁断機で3センチもある分厚い本を切っている様子を動画で紹介しているのを見ると、ハンドルを押し下げると刃は垂直に下りるのではなく横に刀で引き切るように刃が水平をほぼ保って下りてきている。垂直に押し切るより、水平を保って引き切りながら降下する動きの方が合理的だと思った。
 ただ、この大型裁断機は刃を下ろす操作の前に、紙押さえバーを下ろすため、ハンドルをぐるぐる何回も回す操作を繰り返さなければならないなど扱いが人に優しくはできていない。重量も17Kgとかなりの重さ。

 この大型裁断機の欠点を取り除いたとされるのが「改良型裁断機」として、同じくamazon.co.jpで¥22,800円で売られている機種である。これも製造メーカー不明でただ中国製と書かれている。紙押さえがハンドルぐるぐるではなくレバーを押し下げるだけで完了するので操作がずいぶん楽になっている。この改良型裁断機は値段の安さが後退したためか、まだ余り評価を見ることができない。基本的には大型裁断機と余り変わらないと思われる。本体価格は2倍になったが替え刃の値段は同じ1本3500円であり、誤ってホッチキス針を切断して刃こぼれしても交換の負担感は少ない。この改良型裁断機の最大の問題点は重量が24Kgもあることだ。うかつに持ち上げようとするとぎっくり腰になってしまいそうだ。

 長らくどれを買おうか迷ったが、最後に「改良型裁断機」購入に決めた。不安は24Kgの重量である。書籍の電子化が終了した後は、邪魔者になるのが目に見えている。

 とにかく注文した。「改良型裁断機5000冊対応セット」¥28,000円をヤフーショッピングから注文した。3500円の交換刃3本と1100円の受け木1本が追加されてこの値段だ。25日、荷物が到着した。台車を用意して宅配便の到着を待った。
改良型裁断機を台車で運ぶ

 ダンボール箱のラベルを見ると「YG-LN」と書かれている。これがメーカー名か?
最初?の輸入ロットが売り切れたらしく、2回目?の輸入ロットが入り、23日から販売が再開されたようだ。23日に注文して25日に届いた。868A4がモデル名である。箱の中に英文のマニュアルが入っていて868 Modelとタイトルが書かれている。
改良型裁断機の箱の表示

開封後の中身についての紹介は次回に。