管首相、浜岡原発全停止を中電に要請2011/05/06 23:22

 管首相が、浜岡原発の定期検査で停止中の3号機はもちろん、稼動中の4、5号機の運転も停止するよう中部電力に「内閣総理大臣として」要請したと6日夜、記者会見を開き発表した。

 静岡県御前崎市の浜岡原発は、日本でもっとも危険な原発と見られていた。東海地震の予想震源域のど真ん中に立地しているからだ。  浜岡原発は以前から危険性の高さが指摘されていながら長年放置されてきたが、福島原発のレベル7の事故発生を目のあたりにして、「内閣総理大臣も重大な決意をした。

 管首相については「リーダーシップ」がないとマスコミ調査では繰り返されてきたが、今回の行動については「総理大臣」がしなければならない判断をよくやったと評価したい。

 御前崎で福島と同じ事故が起こったら、東海道の大動脈が年単位の長期間遮断され、日本経済の命運が立たれてしまう。

 今回、管首相が英断を示して、浜岡原発全面停止を中電に要請したのだから、東電に対しても、農漁業被害者に一刻も早く暫定保障を開始するよう尻を叩いて貰いたい。野菜農家、酪農家、強制避難者は、当面の資金をもらわないと生活が破綻してしまう。東電は、文科省の審議会が保障案を示せば、それにしたがって保障するといいながら、審議会には補償額を抑えるように要望書を出して裏工作をしている姿から分かるように、補償額を値切り倒し保障支払いをケチろうとしている。「総理大臣」として国民を救う気持ちがあるなら東電に即時支払いを強く指示してもらいたい。