世界遺産タリン旧市街を歩く(3)2011/10/12 00:59

 野鳥の姿も探しながら旧市街を歩き回ったが、9月末で気温も10℃前後とあって、夏鳥は南下し留鳥しか見当たらない。旧市街の周囲はぐるっと緑地帯が取り囲んでいる。この緑地帯を野鳥の姿を求めて歩くことにした。旧市街のニグリステ博物館からHARJU通りを南下し城壁の外に出る。西側の緑地には水路があり水鳥も期待する。結果は留鳥の姿を数種類見たが、別項目で野鳥はまとめる予定。
 旧市街山の手トーンペア地区の南西端に立つトーンペア城を場外のがけ下から見ると「のっぽのヘルマン」塔と城がはじめて全貌を見せてくれた。
トーンペア城

 トーンペア地区の北西端に立つ白亜の宮殿。観光地図には存在も掲載されていない。エストニア政府のある部門が使用するらしいのだがよくわからない。がけ下の緑地帯から見上げている。
トーンペア地区北西に政府機関の宮殿

  NUNNE通りから再び旧市街に戻る。通りに面した窓から人形たちが外を見ていた。どうも人形劇場と関係がある建物のようなのだが、よくわからなかった。
ヌンネ通りの人形の家

 再びRAEKOJA広場に戻った。右手の高い建物が旧市庁舎。高い壁からなにやら突き出している(矢印参照)。
RAEKOJA広場に戻る

 望遠レンズで覗くと緑色の大蛇のようなドラゴンのような姿を模したものが壁の窓から突き出していた。頭に金の冠、鼻先に金の鈴、口から炎を吹いている。首の部分が雨どいのような構造をしている。雨を集めてここから下へ滝のように排出する装置?
旧市庁舎の壁から大蛇の首が・・・

世界遺産タリン旧市街を歩く(4)2011/10/12 17:26

 そろそろ帰りのフェリーに乗るためゆっくり歩きながら港へ向かうことにする。歩く道は旧市街で最も長く、また旧市街から港へ物資を運んだメーンストリートのPIKK通り。
 写真はPIKK通りから横丁の路地を覗いたもので石畳が狙い。
PIKK通り近くの石畳

 PIKK通りの建物の外壁。表面のモルタル?が崩れ落ち下のレンガがむき出し。レンガが見えるこの状態のほうが味わいがあるように思うのだが。
PIKK通りの古い建物の外壁

 やはりPIKK通りの建物の外壁が傷み、傷跡が風情に昇華している。ネコがアクセントを添えてくれた。
PIKIK通りの古い建物の壁とネコ

 聖オレフ教会の外壁に石版を彫って作った宗教画が8枚はめ込まれていた。ひさしと忍び返しで保護されているようだ。
聖オレフ教会の外壁に石のレリーフ画が

 PIKK通りに面して立つ三棟の建物は三人姉妹と呼ばれる15世紀の民家。
三人姉妹と呼ばれる15世紀の民家

 PIKK通りを下って港に向かうには最後にこのゲートをくぐることになる。グレート・コースト・ゲートと呼ばれる。
グレート・コースト・ゲート

 グレート・コースト・ゲート(右)と一体のものとして作られたこの大きな砲塔は「ふとっちょマルガレータ」と呼ばれている。
太っちょマルガレータと呼ばれる塔とゲート

 旧市街を後に港へ向かう。

フェリーでタリンからヘルシンキへ2011/10/12 21:21

 旧市街の出口グレート・コースト・ゲートから信号に従って自動車道を渡り港へ向かうとサダマ通りを進んでしまった。サダマ通りには店舗がたくさん並んでいる。カフェでお茶を飲んで時間をつぶす。サダマ通りはBターミナルに近い。Dターミナルは海を隔てた反対側。ゆっくりしすぎた。ちょっとあせってきた。Dターミナルまで更に20分ほど掛かる。
 4時38分、やっとDターミナル入り口に着く。フェリーの乗船場は更にずっと先にある。
タリン港Dターミナル入り口

 4時56分、フェリーが見えてきた。乗船するスター号は更に先に停まっている。
2隻の同型フェリーが停泊

 5時、フェリー「スター号」にやっと乗船できる。5時30分、出航。
 乗船・下船時に出入国手続きは何も無かった。どちらもEU加盟国だからだろう。通貨もユーロで共通。両替の必要は無い。ところが物価はヘルシンキ>タリンなので、ヘルシンキからタリンへ買出しに行く市民もいるらしい。タリン港から旧市街へ行く道中にはやたらアルコール販売店が並んでいた。アルコールを大量に買って帰るフィンランド人を当てにした商売のようだ。
乗船するスター号

 2時間後の7時30分、ヘルシンキ西港にスター号到着。フェリーから大型トラックが次々と降りて行く。
ヘルシンキ西港に到着したスター号

 西港からバスでヘルシンキ中央駅前へ出て、駅前付近で食事を済ませ、路面電車トラムでホテルへ帰る。午後9時すぎのヘルシンキ中央駅。
ヘルシンキ中央駅

 利用した船会社Tallink Silja Lineのフェリーは、快適な船内設備と2時間という速さで最高だったが、乗船場所は、各社の中で一番遠いヘルシンキ西港であり、タリン港Dターミナルなのが少し難点。
 一日、よく歩きました。