福島県産肉牛の放射能汚染広がる。すでに一部は消費。2011/07/16 00:50

 14日のasahi.comによると「福島県は14日、同県浅川町の畜産農家の稲わらから基準を超える放射性セシウムを検出した、と発表した。農家は4月に肉牛にえさとして与え始め、今月にかけて肉用牛42頭を首都圏や仙台市のと畜場に出荷。市場に流通したという。 」

 南相馬市の畜産農家が原発事故後も屋外に置かれていた稲わらを牛の飼料に使っていたため放射能内部被曝した肉牛を出荷、全国に汚染牛肉が出回ってしまった事件に続いて、福島原発から60キロ離れた淺川町でも放射能汚染した稲わらを与えた肉牛が42頭も出荷されてしまった。汚染稲わらは白河市の稲作農家から購入したもの。白河市は関東地方の栃木県・茨城県に隣接する場所。

 その後、稲わら放射能汚染は宮城県北部にも飛び火している。

 北関東で葉物野菜の放射能汚染が明らかになったときも、原子力安全・保安院などの政府機関や、政府高官や、テレビに登場する原発村の「専門家」たちが口をそろえて市場に出回っている食品は安心して食べてくださいと言っていた。農産物・畜産物・水産物の極々一部を検査しているだけで「食は安全」と断言する無責任さ。放射能汚染牛肉の流通が実際に起こってしまった今、どう言い訳するのか。

 一回ぐらい1キロ当たり4000ベクレルの放射能汚染肉を食べても健康に何の影響もありませんと、いつものフレーズを専門家がテレビでコメントしていた。

 生産者は「風評被害」を受けているとしばしば口にするが、正確な情報が出されなければ消費者は自分で安全を確保するため自衛行動を取るのは当然である。数箇所のスーパーを回ったが、産地を表記せず国産黒毛和牛とだけ書かれた牛肉がほとんど。これでは国産は避けてオーストラリア産のもも肉ブロックでも買うしかないか。

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