書籍の電子化に着手、雑誌より格段に楽です2011/07/03 22:47

 雑誌はアサヒカメラを中心に100冊以上の背表紙を裁断し、ドキュメントスキャナーで読み取りPDF化しました。雑誌は様々な写真あるいは文字、グラビア印刷あるいは凸版印刷、アート紙と上質紙、一冊の中で多様な素材が小刻みに切り替わります。素材の変化に合わせてスキャナーの設定を切り替えなければまともな電子化はできません。一冊の処理に大変な手間が掛かります。
 雑誌の処理で大分くたびれたので、気分転換に書籍の電子化に初めて手をだしました。初めての作業で失敗を懸念して、五木寛之の「霧のカレリア」から始めました。昔、間違って2冊買ってしまったからです。左はカバーを外し、表と裏の厚紙をナイフで取り去った後、背表紙を裁断した一冊です。
書籍「霧のカレリア」の背表紙を裁断
 この書籍はカバーを外すと粗末な表紙が現れます。PDF化したとき表示される書籍の顔としてはカバーを掛けて帯紙を着けた姿が一番美しいといえます。その状態を平面スキャナーで取り込んで置きました。
 「霧のカレリア」の厚さはカバーや表と裏の表紙を取り去った状態で20mmあります。私の購入した「改良型裁断機」は35mmぐらいまで問題なく切断できます。厚さ15mmまでしか切断できない国内メーカー品と違って大きく重たいだけに不安なく厚物が一回でスパッと切れます。
切断した背表紙
 厚さ20mmの本を切り落とした背表紙の切断面です。均等に幅4mmで切断できています。接着剤が入り込んでいないので、幅を2mmで切断しても問題なさそうです。
 文章は各ページの中心に(上下左右の端から均等な余白を空けて)印刷されているわけですが、幅4mmで背表紙を切り落とすと、左右の余白が15mm対11mmと異なってしまいます。切断幅を短くするほど左右のアンバランスを減らせるのです。

 ドキュメントスキャナーでの読み込みとPDF化で、書籍は雑誌に比べ本当に楽です。全ページが均質な印刷物なのでスキャナーS1500の読み取り設定が一つで済むからです。無理をしないで20枚単位でスキャナーに入れていくだけです。352ページの本が9分半で電子化処理できました。同じページ数のアサヒカメラが早くて40分、難しいケースでは2時間以上掛かっていましたから雲泥の差です。

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