萩(ハギ)の花が咲き始めました2006/09/08 00:47

緑色の小さなバッタ
 今朝(9月7日)、裏庭の萩(ハギ)に花が2輪咲いているのを見つけました。自然界は秋にどんどん向かっているようです。生物を見ていると彼らの季節先取り能力はすごいなあと関心します。

 裏庭の雑草を生えるにまかせた草むらを歩くと2センチほどの緑色のバッタがぴょンぴょン飛び出して驚いたのが8月25日です。
 チャバネセセリが数匹(茶色の小さなチョウです)裏庭の雑草の葉に止まっていたのが8月26日です。
 ヘクソカズラ(万葉集にも登場するツタ植物)の白い花が咲いているのを発見したのが27日。
 同じく27日にイチモンジセセリの集団がやってきました。一部のチョウは暖かい地方へ集団移動する傾向があります。

 夏は終わりましたね。

米国産牛肉の輸入(吉野家とゼンショー)2006/09/26 21:22

 東京に用事で一泊しました。朝、ホテルの近くのファミレスに朝食を食べに行きました。その店はCoco’sというチェーン店でサラダモーニング480円を注文しました。カロリーを取りたくないのでサラダとトーストと飲み物だけです。飲み物が自由に飲め、自分でコーヒーサーバーから入れるのです。3杯もがぶ飲みしました。コーヒーも種類豊富、紅茶も茶葉を自分で選ぶと中々嬉しい仕掛けでした。

 帰阪して食べたものをチェックしようとホームページを調べたのですが、最初は、カレー専門のCoco一番屋と同じグループだと思い込んでいて中々Coco’sに辿り着けませんでした。やっとまったく別の会社だとわかったのですが、Coco’sのホームページに「米国産牛肉輸入再開についての当社の見解」という文章を見つけました。

 米国からの輸入再開後、さっそく米国産を使った牛丼を売り出して長い行列でテレビニュースをにぎわしていた吉野家の見解は「米国産牛肉は独自調査で安全を確認した心配ない」と言い切っていました。他の外食グループの見解はテレビニュースにまったく登場しなかったように思います。

 今、偶然、Coco’sを全国展開するのがゼンショーというグループということも知りましたが、そのゼンショーグループの見解というpdfファイルを読んでびっくりしました。独自に米国に調査団を派遣して食肉加工の現場を調べたら安全性が確保されていないというか無茶苦茶というか、とても日本の消費者に提供できない状態ということです。著作権があるでしょうから全文紹介ができないので http://ir.cocos-jpn.co.jp/にあるファイルを読んでください。

 吉野家だけが米国産にまっしぐらに突入していますが、他の外食産業は慎重に対処しているようです。他の外食グループの見解も読んでみたいと思います。
 
 吉野家で、私も猛烈に牛丼を食べた時期がありました。店舗数が多くて猛烈に安かったからです。数年前から行かなくなったのはBSE問題ではなく、カウンターに座って「並丼」と注文して10分近くたっても出してくれません。後から来た客には出しています。どうしておれだけには出してくれないんだと店員に言ったらまだでしたか?ときたので客として認めていないのかふざけんなと啖呵をきって店を出て以来行かなくなりました。その後は松屋や中うや神戸ランプ亭とかでたまに牛丼食べましたが、カロリー制限でもう牛丼食べることはなくなりました。

 そのことを根に持っているわけではないのですが吉野家の米国産以外は牛丼に使えないとの見解や、調査の結果安全が確認できたとのコメントもまったく信用できません。同じ米国に独自調査団を派遣してこれだけ見解がことなるのです。あなたばどれを信用しますか。


 ここまで書いて吉野家の見解も読まなければとHPを開きました。
まず、「吉野家の牛丼 安全・安心・納得ツアー」という派手に動画を使ったページです。論理的に見解を述べたところはないのか探しました。
「吉野家の考える安全と安心について」というページがありました。4項目に分かれていてまずその1で、BSEとは牛の病気で人間が感染することはまずありえないというのが結論です。2番目は米国では特定危険部位を完全除去しているので安全ですと書いてありますが、ゼンショーの見解を比べると吉野家は本当に米国の食肉処理場を調査してきたの???3番目は全頭検査は日本だけ、米国の30ヶ月以上の牛のみ検査するのが世界標準なのですよ。だがら30ヶ月以上の牛を検査したら十分安全なんですよと言っていますが、これもゼンショーの文章と比べてください。4番目も米国では食肉処理の安全性が徹底して行われしかも30ヶ月以下の牛のみを輸入するので心配ありませんという結論ですが、これも他社の見解は違います。

 吉野家のホームページを見た感想は、米農務省の説明と同じじゃない。独自の視点はないの?

岸信介の亡霊2006/09/28 00:28

 東条内閣の重要閣僚で敗戦後、占領軍に逮捕されA級戦犯容疑者として巣鴨に拘置されていた岸信介。3年以上拘置されていたが、突然米軍に釈放され、生きて娑婆に戻った人物の孫が日本の国会で首班指名を受けた。
 年は若いが頭の中は古色蒼然、岸信介のDNAを受け継いでいると自ら公言するほど祖父の過去を肯定しその考えを自分のものとしている。

 さほど政策立案とかに興味はないが、引き継いだDNAのなせるわざで憲法と教育基本法に対する嫌悪感が沸騰している。岸信介は日本の指導部の一員として鬼畜米英と戦えと国民の尻を叩いたが、戦後、米軍に助けられ九死に一生を得て米国指導部に借りを返さなければならない立場になった。その孫の頭の中は凝り固まった右翼思想と矛盾する米国指導部への忠誠心。それは祖父の命を助けた米国指導部への恩義を果たすため。

 小泉とは異なりこの人物が心に秘めているのは祖父の意思を自分の意思として実現すること。国民の反応をうかがいながら極端な考えを小出しにしていくつもりのようだ。美しい国土を暗雲で覆い尽くす亡霊の復活である。