ブラケットFSB-1周辺の改良2006/01/18 19:33

FSB-1周辺の各種改良点
 フィールドスコープの接眼レンズとデジカメE5900またはE7900とを接続するニコンビジョン製の部品がFSB-1で、簡単にデジスコシステムが完成するようになっている。フィールドスコープとデジカメをFSB-1で接続すると超望遠撮影が可能なデジスコシステム(ニコンビジョンではデジスコーピングと呼ぶ)が一応完成するが、さらに使いやすく、高性能な画質にするために色々手を加えている。

 1)先日書いたようにFSB-1内部の乱反射防止のためにデジカメ鏡筒の黒塗装と鏡筒内部に植毛布を貼ったのもクリアーな画質にするための手段だが、それ以外にも色々手を尽くしている。

 2)シャッターを切った際のブレを防ぐため、エアーレリーズを使っている。ゴムの球を握ると、内部の空気が圧縮されチューブ内を圧縮された空気が伝わり端子の棒を押し下げる。一般的なケーブルレリーズよりは手の動作がカメラに伝わりにくい。

 3)FSB-1は、デジカメE5900の三脚座にネジを締めて固定する仕様になっているが、下から一箇所で留めているので平行性の確保と光軸の一致の2点で多少信頼感が薄い。デジカメ底部をネジできつく締めた状態では最広角側で左上が多少暗くなる。フィールドスコープの光軸とデジカメの光軸が一致していない証拠だ。
 FSB-1の後部にデジカメを押し当てて見るとFSB-1の筒とデジカメ鏡筒の間に1mm程度の遊びがあり、上下左右に動かせる。両方の中心をぴったり合わせるためにとった対策はFSB-1の筒後方の内部にテープを貼り付けて両者のサイズをぴったり合わせることにした。筒後方はゴムになっている。ここに貼ったテープは写真関係でよく使われている通称パーマセルテープ(米国製)。無反射黒色の紙製ではがしても糊残りが無い。これを5ミリほどの幅に切って内部に5重に巻いた。1周の長さは直径×πで計算する。5重に巻くとぴったりデジカメの鏡筒基部が吸い付くサイズになる。
 三脚座をきつく締めるとせっかく中心を合わせたのに違った方向にひっぱられるので、落下防止目的だけのため、ゆるゆるにしておく。液晶ビューワDW-46のシリコンゴム輪がFSB-1とデジカメを垂直に押し付けているのも落下防止に役立っている。
 この簡単な対策で広角側でのケラレが特定の角に発生する現象はなくなった。光軸が一致したのか、周辺部で木の枝など細い棒状の被写体の周囲に発生していた色ずれも消えた。

 4)照準器に使っているビクセンのドットファインダーはダイヤルの回転で明るさ調節とスイッチを兼ねているが、スイッチを切らずに放置して電池をすぐ消耗させる。改造してスイッチ機能を外部に取り出す手段もあるが、ダイヤルの上部に0位置(電源OFF)を示す白い線を修正液で書いた。これだけでスイッチの切り忘れを防ぐ効果が上がった。

 5)FSB-1のレリーズ受け口近くに振動吸収材として有名な青色のソルボセインを貼ったが効果は未知数。

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