金星の太陽面通過2012/06/06 15:58

 金環日食に続き、6月6日午前7時半から金星が太陽の前を横切る金星食が始まった。金環食の時は、厚い雲を透かしての観察だったが、今回は朝から好天で薄雲は掛かっているが観察の障害にはならない。金環食撮影で使ったフィルターを今回も使う。
 写真は午前8時27分に大阪市内で撮影。左端の金星以外に太陽表面の黒点がいくつも写っている。
金星の太陽面通過
 金星食が次回見られるのは105年後だとか。日食より珍しい天体現象と言える。今回金星食を見たほとんどの人にとって、「一生に一度の金星食観察」になったはずだ。

太陽の黒点を撮影2012/06/11 17:22

 金星の太陽面通過を撮影した際、太陽表面の黒点も写真に写っていた。
太陽を撮影すると黒点も写るんだ・・・ということを気づかされた。
今日は梅雨の晴れ間で太陽が輝いている。
黒点を撮影してみよう!と思い立って日食撮影フィルターを再び使って撮影してみた。
金星撮影時は露光過多で黒点まで再現するのに画像処理に苦労した。
今回は露出適正値も探ることにした。
レンズには1/100000に減光するフィルターを付けている。
露光はスポット測光にして太陽だけを測っている。
スポット測光値から更に1.3絞り露光を減らしている。
その結果、1/1250秒、F18、ISO200が適正だった。
太陽の黒点
いつ写しても黒点は存在すると思っていた。が、今日は、ごくわずか、微小な黒点があるだけだった。
 黒点が増える活動期にまた撮影してみよう、と思っている。

映画「泥の河」を見てきました2012/06/19 16:50

 何度目でしょう。映画「泥の河」を見るのは。
「泥の河」(原作:宮本輝、監督:小栗康平)は敗戦から11年目、朝鮮戦争特需でどん底から這い上がりつつあった時代、大阪市内を流れる安治川べりが舞台です。9歳の少年の曇らない目で見たその時代、その地点の風景が映像化されています。(映画の撮影は名古屋市の中川運河で行われています。)(宮本輝氏の処女作で、小栗康平氏の第1回監督作品です。)
英語「泥の河」ポスター
 サブ・キャッチコピーに「あのとき少年時代は終わった。いま痛みの源流へ遡(さかのぼ)りたい。」と書かれています。主人公の少年と同じようにあの時代に同じような場所を見てきた私はいま何をしているのか。「泥の河」を見直すたびに匕首(あいくち)で胸をえぐられるのです。