ロシアの古都スーズダリを歩く(6)祭りと出会う ― 2011/11/21 23:56
今日から10月。ホテルの玄関を出ると、目の前のタルゴーヴァヤ広場が祭り会場に姿を変えていた。広場には沢山の屋台が並んでいる。肉、野菜、パン、果物、蜂蜜、ピクルス、ピロシキ、蜂蜜酒などの食料品のほか、花、民芸品、工芸品などの露店も並んでいる。
特設舞台も造られ、壇上では民族衣装の婦人たちが民謡を歌っている。舞台の前に並べられたベンチに聴衆が誰も居ないが、婦人たちは関係なく次々とレパートリーを歌い続ける。
特設舞台も造られ、壇上では民族衣装の婦人たちが民謡を歌っている。舞台の前に並べられたベンチに聴衆が誰も居ないが、婦人たちは関係なく次々とレパートリーを歌い続ける。
このグループは民族楽器を演奏していた。左端のバラライカのように日本でも知られた楽器もあるが、アコーディオン以外の楽器名は分らない。
大きな縫いぐるみはロシアの農夫と農婦とその娘といったところだろうか。子どもといっしょに記念写真に応じていた。
一般の婦人たちも、家庭菜園で採れたような野菜や手作りのパンや木の実などをテーブルに並べていた。お茶を飲みながら祭りを楽しんでいるようだ。
あでやかな民族衣装で正装した婦人たちのグループ。古都スーズダリのタルゴーヴァヤ広場が100年以上昔へタイムスリップしたかのようだ。
野菜や果物を盛り付けた大きな盆が展示されていた。ウリやカボチャなどの野菜に施された彫刻が見事だ。この飾りつけや屋台のほとんどが食料品なのを見ていると、このお祭りは秋の豊作を祝う(豊作に感謝する)収穫祭なのかと思えてきた。
手作りのパッチワークを展示しているお店。スーズダリを描いた大きなパッチワーク。カーメンカ川と数多くの修道院がスーズダリの特徴をずばり表現している大作だ。
机一つ置いて蜂蜜を売っているおじさんがいた。ロシアで蜂蜜を買いたいと思っていたので覗き込むと試食を勧められた。特定の花から集めた高級蜂蜜ではないが、普通に美味しいので一番小さな容器を一つ買った(左)。100ルーブル(11月のレートでは230円程度)だった。帰国後、重さを計ると380gあった。ラベルには「スーズダリ地区の個人養蜂場、花由来の本物の蜂蜜、養蜂家アレクサンドル・ミハイロビッチ・ノスコフ出荷」と書かれている。
別のおばさんの露店で蜂の巣入り蜂蜜を買った(右)。こちらは200ルーブルだった。蜂の巣入りが高いのは知っていたのでお手ごろ価格と思った。
その後、蜂蜜売りのおじさんの近くを通る度に、おじさんが愛想笑いをする。ロシア人が愛想笑いをするなんて極めて珍しいのでこちらも笑顔で手を振る。
おっ、これは何だ。無数の鳥が広場の上空を埋め尽くした。大部分はドバトらしいがカラスも混じっているようだ。何が原因で一斉に飛んでいるのか?分らない。
広場に詳しいスーズダリの観光案内図を描いたボードが立っていた。ロシア語のみの案内図なのでロシア語圏からの観光客だけが対象なのだろう。
タルゴーヴァヤ広場は昔のロシアを描いた映画の撮影に使われています。ホテル・ソーカルのホームページを開いて知りました。«Женитьба Бальзаминова»(バリザミノフの結婚)という映画の最後の場面です。19世紀や18世紀を描いた映画撮影に便利な場所なんですね。
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