ロシアの古都ウラジーミルを歩く(1)2011/10/23 18:41

 ウラジーミルの歴史的に重要な修道院や大聖堂や教会や博物館の案内図がホテル前に立っていた。観光客用の案内板だと思われるが、表記はロシア語だけである。
 ロシア、特に地方を個人旅行しようとすると、ロシア文字が読めないと交通機関の利用もままならない。ホテル、商店、飲食店、見学施設、交通機関での簡単なやり取り、道を尋ねるため最低限のロシア語会話も必要だろう。会話の方はキーワードとなる単語を口にするだけで意図は通じるものだ。話ができなくても会話集を開いて相手に示す無言会話という手もある。だが、文字が読めないと個人旅行は困難だと思う。
 地図を見ると、ヴォルガ河の支流クリアジマ川が下から上へ流れている。川と並んで鉄道線路が通っている。川は当然ながら低地を流れていて、その川を見下ろす高台の突端部に中世の教会や聖堂が建てられているのが分る。
ウラジーミルの遺跡案内図

 ホテルの前からул. Б. Московская(大モスクワ通り)を歩いて見学に出発。ラジェストヴェンスキー修道院の壁を過ぎて最初に見た古い建物がこの2本の塔(上の案内図では9と10の間にある)。いまネットで調べてНиколо-Кремлевская церковь(ニコラ・クレムリョーフスカヤ教会)とやっと知った。随分、建物が傷んでいて痛々しいほどだ。あまり重要な建物でないのか修理が後回しにされているようだ。
ニコラ・クレムリョウフスカヤ教会

 反対側から見たニコラ・クレムリョーフスカヤ教会。鐘楼の中に携帯電話用と思われるアンテナが設置されていた。利用のされ方を見ると史跡としての価値が薄いのだろう。
ニコラ・クレムリョウフスカヤ教会

 ラジェストヴェンスキー修道院の裏側の静かな散歩道を歩く。並木の下部が白く塗られている光景はロシア各地で見る。中央アジア各国でも見て不思議に思ったがその目的・理由は今も知らない。
修道院裏道

 散歩道から崖下方向を見る。点在する住宅らしい建物の先に鉄道と川があり、その先はロシアの広大な大地がはるか彼方へと続いている。
ロシアのどこまでも続く大平原