ホテルから見るВДНХの夜景2011/10/21 22:09

 午後7時52分、ホテル17階の窓から夜景を見る。夜の帳が降りて照明が美しい。ホテル「コスモス」はПРОСПЕКТ МИРА(平和大通り)を隔てて広大なВДНХ(ВЫСТАВКА ДОСТИЖЕНИЙ НАРОДНОГО ХОЗЯЙСТВА СССР =国民経済成果博覧会)の前に建っている。ВДНХは古い呼び方で今はВВЦ(ВСЕРОССИЙСКИЙ ВЫСТАВОЧНЫЙ ЦЕНТР=全ロシア展覧会場)と呼ばれている。ただし地下鉄の駅名も昔のВДНХのままだ。
 写真は広角端18mm(27mm相当)で撮った2コマをパノラマ画像作成ソフトで合成したもの。左から地下鉄駅、宇宙飛行士記念博物館、テレビ塔、展覧会場中心部、労働者像などが写っている。(使用したソフトはMicrosoft ICEで無料で使用できますが優秀です)
ホテル19階からВДНХの夜景を見る

 午後8時前とあって、平和大通りの高架自動車道路は郊外へ向かう車の列が延々と続く。急なモータリゼーションのために、モスクワの朝夕は慢性的に激しい渋滞が発生している。
28日夜、渋滞の平和大通り

 ホテルの正面に見えるライトに照らされた建物が展覧会場の中心部で、この周囲に多くの展示会場が配置されている。
28日夜、博覧会場の中心付近夜景

 展覧会場北ゲートには、ハンマーを掲げる労働者と(写真では影になって見えないが)カマを掲げる女子コルホーズ員の巨大な像が立つ。いまネットで色々調べました。この像の名称は«Рабо́чий и Колхо́зница»と言い、1937年パリ万博のソ連館に展示され、帰国後、この場所に設置されていたが、修理のため一旦運び出され、2009年11月に6年間の修理を終えて元の場所に戻ってきた。ソ連映画モスフィルムのタイトルに使われているのもこの像である。
28日夜、労働者の像の夜景

 オスタンキノ・テレビ塔は1967年完成で540mの高さを誇る。完成当時は世界一高いテレビ塔だった。
 手前に、ロケットが宇宙へ飛び立つ姿をかたどった建物があるが、宇宙飛行士記念博物館である。日程が空いて見に行こうと思った日が休館日の月曜日だった。残念ながら今回も見学できなかった。
28日夜、537mのテレビ塔

 ホテルの足元に見える建物はモスクワ市民のためのアパートメント。凹型(コの字型)に建物を建て中庭が付属する。住民も間違うほどそっくりなアパート群が並び、その様を皮肉ったドラマも人気を博したほど。
28日夜、モスクワのアパートメント

 明日から「黄金の環」と呼ばれ古い古都を訪ねる旅に出る。早朝の出発になる。