世界遺産スオメンリンナを歩く(2) ― 2011/10/16 22:55
「スオメンリンナ海上要塞」には多くの防御壁が海に面して作られている。この石造りの城壁はビジターセンターから近いスシサーリ島に保存されている。城壁内部に見学者は自由に入れる。
城壁の外壁を覆ったツタ?が赤く紅葉していた。
スオメンリンナの南端、クスターンミエッカ島の南端には、石造りの城壁が続く。この写真では判らないが、上空から城壁を見ると函館・五稜郭のように城壁が星型をしている。
上の写真の位置で後を振り返ると、高台に大砲が残され、更に上には砦があり、ポールにフィンランド軍旗がはためいていた。軍旗は国旗の中央にライオンを模した図が描かれ、旗の片側に「〈」の字に切れ込みが入る。
クスターンミエッカ島の西側には石造りの城壁ではなく、土塁城壁が築かれ大砲が西に向けられている。ロシア軍が治めていた時代に西方からフィンランド湾に進入する敵艦船からロシアの首都を防御するため大砲は西向きに据えられた。
これもクスターンミエッカ島の西海岸に据えられた大砲の列。
行きは青ルートに従って島の南端まで歩き、帰りは西側の海岸沿いに歩いて元のメインふ頭に戻った。目の前のトンネルを抜けると市交通局が運行するフェリーの乗り場だ。
フェリーの到着を待つ間、ふ頭近くで野鳥の写真を撮って過ごす。工事用のブルドーザーや廃材が置かれている場所でハイイロガラスが餌を漁っていた。クラッカーのかけらのようなものを咥えていた。ハイイロガラスはヨーロッパの東側、すなわちイタリア・オーストリア・ポーランドより東側に当たり前に居る野鳥。日本のハシボソガラスと同種とする説もあるが、私は別種と思う。姿も異なるが、鳴き声がまったく異なるからだ。ハシボソガラスのグァアー、ギャー、ガーというだみ声と違い、キュ、キュ、キュと可愛い声で鳴く。
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