不二家の前を通りかかった2007/03/31 13:10

 長い間、商品ケースが空の状態が続いていた不二家の前を通りかかったら、ケース一杯に各棚を埋め尽くしてケーキがぎっしりと並んでいる。
 ここは、ビルの中の食品テナントが並んでいる場所で、大勢の買い物客が通るが、だれも不二家の方は見向きもしないで歩いているように見える。実際、夕方だったが、まったく売れていないようで、ケーキは隙間無く並んでいる。
 賞味期限は一日だけだろうから、夜には全量破棄されるはずだ。せっかく作られたものが誰にも利用されること無く捨て去られると想像すると、痛ましさとむなしさを感じる。
 いくら陳列ケースを埋めても、いま、生ケーキを買おうという人がどれだけいるだろうか。営業再会を力強くアピールしたいという経営判断なんだろうが、ただ捨てられるケーキを作るために、大量の小麦粉、牛乳、卵、砂糖などが無駄になっていく。
 売れそうな量だけを作って並べられないのだろうか。大量に作り、大量に廃棄する営業方針には違和感を感じる。地球上には食料を十分に得られない大勢の人が存在するのに、この店頭風景は悲しすぎる。