接続アダプターFSB-1のずれ防止策2007/02/22 23:31

FSB-1とアイピース
 フィールドスコープのアイピース(接眼レンズ)にコンパクトデジタルカメラを取り付けて拡大撮影するやり方をいつのまにか、“デジスコ”と呼ぶようになった。そこで重要なのがアイピースとカメラを接続する部品である。私のつかっているのは、ニコンのFSB-1というアダプターである。

 これに少々問題がある。アダプターはアイピースを包む形で組み合わされ(アイピースがアダプターに挿入される)アダプターのネジを締めるとネジの頭がアイピースの溝に食い込みがっちりと固定されるはずなのだが、時々知らない内にずれていて片ボケ、全面ボケ、片側露光不足などの失敗を引き起こす。

 なぜ、ずれるか? アイピース側の溝は巾が7.5mm(写真の2本の黄色矢印の間)あるが、ネジは直径4mmで頭部はもっと狭くて3mmぐらい(写真の赤矢印)。金属の硬さが同じぐらいなので、ネジがアイピース側へ食い込む固定力が余り働かない。すべってしまう。ちょっとした接触で7.5mmの溝の中を3mmのネジ頭部がすべって移動するのだ。

 この現象を防止するため、アイピースの溝に3mm巾のアルミテープを巻いて(写真の2本の緑矢印の間)ネジが移動する遊びスペースを最小化した。0.05mm厚のアルミの表面に黒塗装し裏面に接着剤を塗布して0.1mm厚になっているテープをナイフで3mm巾に切って7重に巻いた。

 溝自体は残っているのでカメラの縦横回転も自由に行える。スコープを振り回してもアダプター側(カメラ側)はまったくずれなくなった。