ニコンのフィールドスコープを購入2005/05/31 22:00

雑草の穂を啄ばむスズメ
 帰国後、画質改善のための根本対策として、ニコンのフィールドスコープEDⅢを導入した。口径80mmのスコープは自重が1.5kgもあり、被写界深度も浅いとのことで、60mmクラスに決めた。参考書を見るとニコンとコーワが良さそうで迷ったが、写真撮影に使える接眼レンズの豊富なニコンを選んだ。(写真はEDⅢ+24倍接眼+Coolpix5900による「雑草の穂を啄ばむスズメ」。横写真を大幅にトリミングして縦写真にしている)

 EDⅢと24XW/30XW DS接眼レンズのセットで¥77,200だった。

 オリンパス5060WZを生かすには、32mmロングアイレリーフの接眼レンズTSE-17HDが用意されているコーワの利点も捨てがたく最後まで迷った。コーワTSN664PROMINARは口径66mmと少し大きめで自重は同じ1kgというのも魅力だった。

 EDⅢを使ってみて気に入ったのは、ピント合わせが鏡胴を回すカメラレンズと同じスタイルが私には使いやすかった。欠点は大きなピントリングを避けて三脚座が前方配置になり重量バランスが著しく悪い。この欠点はバランスプレートを使えば修正できる。

 ED52からEDⅢに換えた結果、大幅に画質が向上した。一目でわかるぐらい改善した。ずっと続いていた不快な感じがやっと解消した。これでやっと撮影が楽しめそうだ。

 デジスコに対する目的次第だが、鳥を見た証拠写真としての撮影でサービスサイズ以下のプリントしか作らないよというバードウォッチャーなら安価な品でも使えるが、羽根の一枚一枚が明瞭なA4クラスのプリントに耐えられる写真が撮りたいなら最初から撮影向きの高級フィールドスコープにしておいたほうが結局は安上がりだった。