端午の節句で武者絵を掛ける ― 2015/05/05 18:08
今日は5月5日、こどもの日です。旧暦で5月5日は端午の節句にあたり、古来、男の子の誕生を祝い、或いは成長を願う日とされているようです。土地の広い田舎では鯉のぼりや武者絵を描いた幟(のぼり)を上げる習慣が広くあったようですが、最近では川の上空に数百もの鯉のぼりをはためかす観光行事ばかりが目立ちます。室内に兜や刀(玩具)や菖蒲の造花を飾ったり、武者を描いた掛軸を掛けたりすることもありました。私の家でも幼児の頃、そのような室内飾りをしていたような記憶がうっすらと残っています。
今、手元に残っているのは武者を描いた掛軸だけです。元の共箱を取り違えて他所様への贈り物にしたようで、箱書きは不明ですが、作者は落款から考えて大畠文瑛だと思われます。描かれている武者は菊と流水紋を描いた袴を着ているところから河内の国の豪族で、後醍醐天皇の為に戦った楠木正成と推察します。当時、鎌倉幕府からは悪党と呼ばれ、南北朝時代が北朝の勝利で終わると朝敵とされていたのが、明治維新後は天皇に忠義を尽くした大楠公として神に祭り上げられました。昭和初期の掛軸としては楠木正成は画題によく取り上げられたと思われます。
今、手元に残っているのは武者を描いた掛軸だけです。元の共箱を取り違えて他所様への贈り物にしたようで、箱書きは不明ですが、作者は落款から考えて大畠文瑛だと思われます。描かれている武者は菊と流水紋を描いた袴を着ているところから河内の国の豪族で、後醍醐天皇の為に戦った楠木正成と推察します。当時、鎌倉幕府からは悪党と呼ばれ、南北朝時代が北朝の勝利で終わると朝敵とされていたのが、明治維新後は天皇に忠義を尽くした大楠公として神に祭り上げられました。昭和初期の掛軸としては楠木正成は画題によく取り上げられたと思われます。
掛軸を飾る家も少なくなってしまいました。ですが、大きな絵を巻き取ることでコンパクトに仕舞っておけるのは大きな利点だと思うのです。掛軸は床の間に飾るものとの固定概念を無くせば、洋間でもどこでも飾って楽しむことができるはずです。

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